ロッキングチェアーを買ってから悩む人は、買うまえに悩まない人です。

自撮棒というものが今ありますが、
自撮PVというものをご存知でしようか？

その前にこれが誰か分かりますか（笑）？
はい。そうです。1999年。31歳の時の僕です。

自撮PVとは、

どういうことか簡単に説明すると、
音楽PVを作るのに、
自分でカメラを回して自分を撮るということです（笑）

つまり何回もサイズ（画の大きさ）を変えて、
三脚立てたカメラの小さなモニターを見ながらセットして
そこに自分が立って歌う。
そんな画を一日で撮って編集したのです。

プロの本物のカメラは、仕事で撮られても撮ることはないので（笑）
使い方なんかさっぱり分からなかったので、
当時自分が持っていたアナログのHi-8というカメラを使って
当然自然光のみ。照明なしで挑みました。
画像が荒い感じが外国の映画っぽいイメージになるなと、
ピントをわざとぼかして撮りましたよ（笑）

最後に出した4thシングル「まほろばの丘で」の
そんなPVをひさしぶりに見ました。

この曲はテレビ東京の「ハッピー」という
盲導犬のドラマの主題歌になったのに、
プロモーションビデオを作る予算はないとか
悲しいことをいうので、
じゃあ自分で撮らせてください！
となったんですよね（笑）

自撮とは言え、
さすがに自分だけではもたない！わけです。

まずはレンタルしてくれる小道具屋さんを探して、
ロッキングチェアーを見つけました。

台詞のない映画みたいなストーリーにしよう！と、
モデルをしていた友人に頼んで協力してもらいました。
カメラは素人の僕の手持ちで（苦笑）

ドライバーを兼ねてスタッフに、
友人を１人だけ頼んで合計３人だけで撮りました。
バンドの3ピース（vo.guitar.bassだけの３人シンプル構成）
以上のことをしたと今では自負しています（笑）

ロケ場所も自分で探しましたよ。
今もたまに雑誌とかで見ますね。

超穴場！関東だけどここは日本じゃないんです。
「パリテキサス」（ヴィム・ベンダース監督）
な感じはここなら出せます。

PVの絵コンテは頭の中にあったので、
数時間で素材をたくさん撮りました。自撮で（笑）
編集だけはレコード会社の編集室で
プロのエンジニアさんとともにやりました。

初プロデュース作品。
おまけに初監督作品になりました（笑）

作詞、作曲はもちろん。編曲までやった曲。
カラオケにも夏の午後だけでなく、
入っているものにはこの曲もあるので、
機会があれば流してみてください♪

この「まほろばの丘で」をカラオケで聞くと、
デジタルな音のアレンジにあれ？と思うのですが、

ひさしぶりに自分が作ったアナログのオリジナルを聞いたら、
やっぱりこのアコギとエレキの感じ、好きだなぁ。

なぜこのサウンドが出せるのか、
大きな秘密があるのですがまた今度教えますね。

まず誰も使ったことのない変則チューニングを知って、
それで弾いているからあれが出せるのです。

その後にもSONYのホームページで、
1分間の映像を作らせてもらう機会があって、
しっかりとしたカメラをまた自分で回して撮りました。

海をイメージしたカーテン。

ハッピーの原作者の娘さんが当時高校生で、
何の機会でか忘れましたがお友達になって、
当時30才の僕に高校生は縁遠かったので、
こちらのモデルにイメージにあう黒髪の高校生を
紹介してもらいました。

今、僕の作品の中でモデルになってくれた
二人ももう今では立派なママです。
今でもたまに育児や子どもの成長のこととか、
番組見てね！とかメールやりとりしてます。

出来上がりの作品を渡したのは
まだビデオの時代だったので、
この師走の時期が過ぎたらDVDで送ってあげようかなぁ。

2011年の夏に開いたあいことばのオフ会。
確か会場の大きさの都合で限定20名の会でしたっけ。
それに参加してくださったみなさんだけは、
この2つの映像を観ていただきました。

んー。こうやってみるとそれぞれの時期に
いろんなことをしている自分がいるなぁ。

よし！また誰もした事が
ないことをしてみよう！

いいえ、ロッキングチェアーです