修羅 スペース・テクノロジー
嫌でも仕事で会わなければならない
笑顔でいよう、格好悪いことはしたくない
文句つけられてもたまらないし
この時私は心の中がグチャグチャだった。
二度と不倫はしない
やっと抜け出したのに
イライラしていて、攻撃的だった
そうすることで、自分を保てていた
彼が嫌で嫌でたまらなくなっていたのは、
彼が悪いのでなく、気持ちがブレブレの自分のせいだったと思う
そんな時、以前から知り合いだった洋さんから連絡がきた。
「今、本社に戻って横浜で一人暮らししてる。よかったら来ないかな」
一度告白されたが、その時不倫の修羅場を迎えていた私はそれどころではなく、彼とは何もなく終わっていた。
「お久しぶりです、お元気ですか」
私より10歳年上の洋さん、バツイチで某薬品会社最年少の取締役員の一人だった。
洋さん、またタイミングが悪いよ(涙)
気持ちが追い付かない
明るく話してくれる洋さんに、申し訳なかった
修羅 食べること楽しもう
隣の席で食事した。
食事しながらも、スキンシップがあって。
アパートに帰る途中でも、ふとした瞬間に僕に触れる。
帰り着いたら・・・・玄関先で、濃厚なキスが始まって。
そのままお風呂から、ピンクのベッドへ。
昨夜にも負けず劣らず・・・熱く過ごして。
今日も、翔くんは中でイッてくれた、って安心して・・・寝落ちした。
早く眠っちゃったからか?変な時間に目が覚めた。
まだ、外は真っ暗。
なのに、櫻井さんはベッドにいない。
どこに行ったのか?と、探すほどの広さはない僕の部屋。
自分の部屋に戻ったのかな?
ここを僕と櫻井さんの二人の愛の巣、とは言ってたけど。
櫻井さんのホントの部屋は隣だもんね。
喉が乾いて、水を飲もうと起きたら・・・
なんか、声が・・・聴こえる。
えっと・・・・修羅場・・・じゃない・・なんだっけ?
起き抜けでボーっとしてて。
“んぁあ・・しょう・・さんっ・・・どう?
ね?こうしたら?んんっ・・ダメ?やだ。
そこ・・触んないで。あ・・ソコ・・いいっ
イっちゃ・・・う・・・んっ”
濡れ場?っていうんだっけ?
鼻にかかった甘えた声。
この声・・・もしかして・・・松本・・さん?
しょうさん、って呼ばれてるのは・・・櫻井さん??
もしかして・・・この声。
何回目かのお試しって・・ヤツ???
聞きたくない!
なのに。
このアパート。
こんなに声が筒抜けになるなんて。
ベッドに戻って、布団を頭からかぶった。
聞きたくないのに。
櫻井さんが松本さんの中でもイクんじゃないか。
松本さんに好き、って言うんじゃないか。
それが怖くって。
聞きたくないけど・・・知らないでいるのも怖い。
どっちを取るか?って悩んで・・・
聞く方を選んだ。
櫻井さんの声は聴こえなかった。
でも・・・・松本さんが満足した声は・・・よく聴こえた。
修羅を捨てよ、街へ出よう
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衝動買いしたからやりたさはあるよ…ある……よ……