ジョイ ポイントしたいなら、しっかり選ぼうよ
昨年、おけいこと四角佳子さんについてブログを書きました。タイトルは『おけいと拓郎』。内容としては、おけいが十数年前にカムバックしていたことを今さらながら知り、その驚きを綴るとともにに、彼女のデビューの経緯や、拓郎との結婚離婚、カムバック後の活動にも触れました。これが思いのほか、彼女の情報ニーズにマッチしていたようです。それなりのアクセスを頂いています。
でもおそらくは中身よりも、タイトルに「拓郎を付けたことが大きかったようです。世間はおけいに、いまだ吉田拓郎との過去を求めているようなのです。その証拠に、続編として彼女のライブに行ったときの感想ブログを書いたのですが、ここには誰も訪れてはきてくれません。現在の四角佳子に世間は関心を示してくれません。
よって今回は「原点に回帰」し、おけいと拓郎の関係にもう一度焦点をあてることにしました。初回を書くにあたっては、今を去る四十年ほど前の拓郎関係本から、おけい関連の記事を拾い集めたのですが、コンパクト化のため、その記述のほとんどを捨てていました。今回はそれをそのまま収めることにしました。でも気になるのは、おけいご本人のことです。このブログをエゴサーチしたかもしれない。いつまで昔のことを書いてるんだと、気を悪くしているかもしれない。
ただこの世界に帰ってきた以上、過去をとやかく言われることに対し、おけいは覚悟の上のはずとも思うのです。あるいはむしろ、望むところなのかもしれません。自分はその「傍証」を得ています。当方の二回目のブログ、『 四角佳子LIVE初観戦記 』からその中の一節、彼女のMCを引用します。
六文銭以外で親しくお話させていただいてた某ミュージシャンがいまして、その人と仲良くしていた頃があって、その人に『この歌ができたよぉ』って言って、聴いてもらって、そしたらコードがいまいちピンとこないって言ったら、『これがいいんじゃないのぉ、とか』と言ってもらい、できたのがこの曲。
おけいはそう話すと、続けてその『ホワンポウエルの街』を歌いだしました。「某ミュージシャン」という、その名を明かさないままに。自分は観戦記にも「誰なんだろう?」と書いた。ところがつい最近、その正体がわかりました。何を隠そう、拓郎でした。おけいはメロディをつくったものの、音符を知らなかったのですが、当時付き合っていた拓郎が譜面を書いてくれたのでした。
つまりおけいはMCで思わせぶりに名を明かさず、拓郎のことを語っていたのです。彼女は他にも拓郎の歌を歌いましたが、同じパターンでその名をぼかしつつ、曲を紹介しています。そして拓郎とのかつてのデュエット曲は十八番でもあり、セットリストに彼の関係曲は欠かせません。その歌は、彼女のライブ活動上必要不可欠と言えます。だからふたりのかつての過去を記すことは、彼女の許容範囲なのだろうと考えます。さらに言えば、彼女への応援なのかもしれないと、勝手に解釈しています。
かくいう自分は若い頃、拓郎ファンでした。歳とった今はもう聴くこともありませんが、やはり気になる存在です。だからこうしておけいのことを書いています。
しかし先に挙げた、古びた吉田拓郎関連本を読むと、そこに記されているのは、吉田拓郎という人のわがままな人間性です。彼のファンであった十代の頃は、深く読み込んでいなかったか、あるいは歌だけに酔いしれていたのでしょう。当時はその人となりまでに、深い思いを致すことはなかったようです。おけいも同様に、結婚してから彼の人となりを知ったのではないかと思われます。
おけいは当時、フォーク界のプリンスともてはやされた拓郎から、恋のアプローチを受けました。まだ二十歳前だったおけいが、簡単に彼に落ちてしまったのは、自然なことだったと思います。そして破局に至ったこともまた、当然だったと思われます。夫婦が別れるのに、片方だけに非があることは少ないでしょう。しかし当時拓郎は、スターダムを一気に登り詰めました。その環境の激変によるプレッシャーたるや、想像を絶するものがあったはずです。既存の音楽界に殴り込みをかけるが如く、家の外の世界ではおそらく敵ばかりだったでしょう。疲れ果て我が家に帰ってきた彼をやさしく受け止めるには、おけいはまだ幼なすぎたのかもしれません。
自分のブログに一定数のアクセスがあるということは、世間が当時の「真実」を求めているのかもしれません。自分のもつ拓郎関連本から、ふたりに関する記事を引用すれば、その答えは自ずとあきらかになるように思います。幾度かに分けて、おけいと拓郎の話をアップしていきたいと思います。
今日、引用させてもらう本は、山本コウタロー著『誰も知らなかった吉田拓郎』(1974年12月刊)です。この著者山本氏は、かつて『走れコータロー』や『岬めぐり』などヒットを飛ばしたフォーク歌手だったのですが、ある程度の歳の人には説明が不要な有名人です。拓郎との関係性においても、出身の一橋大学の卒業論文は、吉田拓郎論だったといいます。そんな彼が書いた本書は、拓郎の公認本ということもあり、以下の引用文の信頼性は一級品といえます。本書には、おけいの芸能界入りから始まり、ふたりの出会い、そして結婚に至る経緯が事細かく記されています。かなりの長文ですが、原文をそのまま引かせてもらいました。
拓郎が四角佳子と知り合ったのは 1971年5月30日、愛知県の岡崎市で行なわれた拓郎と文銭のジョイントコンサートの時のことであった。 おけいにとって、実はその日のコンサートが六文銭に加入して初めての仕事だった。おけいは六文銭に入る約半年ほど前まで、当時大阪に本拠を置いていた西野バレー団に属するタレ ントだったのである。おけいは16歳のとき、金井克子、原田糸子、由美かおる、奈美悦子、江美早苗につづく、西野バレー団としては6人目のタレントとしてデビュー。歌って踊れるスターとして将来を大いに嘱望されていた。芸名は志麻ゆきであった。 だが10時が門限という寮に入れられ、頭からおさえつけられているかのような西野バレー団での生活は、多感な行動派の娘にはとても我慢のならないものであった。そう、おけいもまた拓郎がそうであったように、反逆児だったのである。やがておけいはプロダクション側のスタッフとことごとくぶつかり喧嘩するようになると、自分に
は芸能界の水がまったく肌に合わないんだということに気づく。そう知るともう芸能界に何の未練もなかった。おけいはタレント生活からさっさと足を洗い、大阪の実家に帰っていった。
「それから5か月くらいたってからかしら、小室さんから電話がかかってきて”どうだ、俺たちと一緒にやらないか”って言われたのは…。その時はそれは嬉しかったわよ。家にいてもうすっかり煮詰まっていたし、小室さんは好きだったし。すぐやってみようって気になったなあ~」とおけいは、大きく目を輝かせ、そう話してくれた。 もちろん小室氏とおけいは旧知の仲であった。「小室さんにはギターを教えてもらったり、私のレコードの曲を作ってもらったり、いろいろお世話になっていたというか、可愛いがってもらっていたし…」 そんな小室氏からの思いがけなくも嬉しい誘いであったから、おけいが一も二もなくその話に乗ったのも当り前のことだったろう。だが、おけいの両親は最初猛烈に反対したという。「そうしたら、小室さんがわざわざ大阪の私の家まで、両親を説得にやって来てくれたんです」 そう、おけいの両親がたちまち小室氏の人柄に魅せられて、安心しておけいの身柄を預けたことは言うまでもない。
かくしておけいの六文銭入りが確定。5月30日の初仕事を迎えたというわけである。この日がおけいにとって早くもウンのつき(?)になろうとは…つまり、結婚という幸せな引退の日を迎える第一日めになろうなどとは神のみぞ知る…おけい自身知る由もなかったろう。それは、おけいの拓郎に対する印象をきけば一目瞭然である。「ひと言でいえば、すご~くイヤ~な感じの男だってところかな。紹介されてもね。素足に運動靴をはいて,楽屋のテーブルの上に座ったまま足をブラブラさせながら、”アッ”とか”ヘッ”とか言うだけなの。普通の人なら”よろしく“ぐらい、ちゃんと立って言いそうなものでしょう。それも相手はウラ若き乙女だったんだから…」 とまあ、拓郎との初対面の印象は最悪… もっとも、その時のおけいの心中はそれどころではなかったのである。拓郎に限らず男など眼中に入る余地はなかった。それもそのはずだ。その日が六文銭での初舞台だったのだから。ステージで失敗しないように、歌を間違えないようにと精神を集中させることだけで精一杯だったという。だというのに、その後二人の仲はどうして急速度の進展をみせたのであろうか? それは次の拓郎の<おけい初対面感想記>を読めば、なるほどと頷かれるであろう。
拓郎 「初めて会った時から、ほう、いい女だなあって思ったよ。だいたい俺は惚れっぽい性質だしね。 でもちょっと小生意気な感じもしてね。こういう感じの女は一発やんなきゃわからないって思ったんだよ。よし、いっちょチャンスを作ってやろうと狙いはつけたわけよ」 言ってみれば拓郎は蛇、おけいは蛙。拓郎は初めて会った時から、胸の中では長い舌をペロペロ出して、獲物の到来に目を輝かせていたのである…いや、これは表現があまりにも悪すぎたが、自然の配慮は人為的な工作より優れたりである。チャンスを作るまでもなかった。その頃の拓郎と六文銭には、一緒に仕事をすることがやたら多かったのである。会えば挨拶はするし、当然言葉を交わし、話をするようにもなる。 「いや狙った獲物は逃がしちゃならぬじゃないけど、俺のほうはそれでも足らず、わざわざ六文銭の練習場に遊びに行ったりもしたんだよ。それで、おけいの背中を見ていたら、突然ワァーッと発情しちゃってさ、飛びかかりはしないけど、その時だね、俺が、よーしこの女をいつか絶対にものにしてみせるぞって決意したのは…」と言って、拓郎はニヤニヤしながらアゴをなぜる。ぼくもニヤニヤしながら、「まるでおけい版”背なで泣いてる牝獅子牡丹“みたいじゃない」 と言う。あとは二人してまた大笑いであった。
それはともあれ、いずれにしても、そんな拓郎の熱い視線や思わせぶりな言葉に、おけいとて気ずかぬはずはなかったろう。会うほどに話すほどに、そして拓郎の人柄を知るほどに、おけいも拓郎のことを憎からず思うようになる。それが男と女の自然な成行きというものであろう。さて、互いに秘めたる胸のうちはいざ知らず、表面的にはまだ手探り状態であった二人を決定的に結びつけたキューピットは一体何であったのだろうか? それがかの有名な四谷路上での喧嘩事件だったのである。この時の喧嘩のいきさつなどについては当時週刊誌でよく書かれた話なのでここでは省略するが、さすが腕に自信のあった拓郎といえども、4人を相手の大立ちまわりではかないっこない。拓郎は見るも無惨、メチャクチャにぶちのめされてしまったのである。
だが殴る神あれば、やさしく愛撫してくれる神あり…?幸運の女神はこの時拓郎に微笑んだのである。それは拓郎が流した熱い血の色と同じような、真紅の真珠…とも思えるほどの大粒の涙と共にやってきた。おけいが泣きながら介抱してくれたのである。 おけいのやさしい手、天使のような涙、そして何よりも暖かい心に触れて、拓郎の身体の痛みが引き潮のように消え去っていったことは想像にかたくない。これもぼくの想像だが、ひょっとしたら拓郎は顔などしかめながらも実は心の中で「シメタ!」などと思っていたのかもしれない。というのもその直後に拓郎は「俺の部屋に(当時は杉並の堀之内に住んでいた)遊びに来ないか?」とおけいを誘っているからである。だが泣いたカラスがもう笑ったかのように、突然ムクムクと湧きあがった拓郎の邪悪なる下心(と考えたのも、実は品性下劣なるぼくの妄想ではあるが)におけいも身の危険を感じたのだろうか、すぐにはウンと言わず、しばらくしぶっていたという。
拓郎は、それで諦めるような男ではなかった。「ミニバンドの連中も一緒だから、いいじゃない か…」と言うと、やっとおけいは「ウン」と小さくひとつ頷いて、拓郎のあとについてきた。ここでまた突然、拓郎のナマの声も 「それでね。俺の部屋でまたあらためて怪我の手当てをしてくれたんだよ。その途中でさ。ミニバンドの二人の目を盗むようにして”ねえ、キスしていい?” って馬鹿みたいにきいたわけよ。そしたら即座に”ダメッ” って言いやがんの! もっとも考えてみたら、それが俺の最初で最後のブロポーズなんだよな…」 それからその夜ついに二人~……何事もなく別れることに……ならない。とまあ、ずいぶん思わせぶりな書き方ではあったが、拓郎はおけいを送っていく。「近くに妙法寺というお寺があってね。送りがてらにそのお寺の境内で、ピュッとやったわけ、フ
ーストキッスってやつをさ。これですべてが決まっちゃつたのかもしれんよ」 というのが、拓郎自身による衝撃の、というより笑撃の告白であった。
ひとつ客観的な証言もある。喧嘩事件以来の拓郎の変わりように関して、当時のマネージャー伊藤明夫氏も次のようにぼくに話してくれた。「確かあの喧嘩の前までは、おけいなんてあんなチャラチャラした女なんか嫌いだ……なんて言って たはずですよ。もっとも、それはどうやら人の目を欺く煙幕だったようですけどね。それはともかく、事件のあと名古屋で仕事があって,その翌日はアキ日で、翌々日が京都ということがあったんですよ。そんな時それまでは一旦東京に帰るなんてことはせず、直接京都に行っちゃうのが常だったんです。ところが、その時に限って一度東京に帰らなきゃ…って言うんですよ。ナゼって話をきくと、実は喧嘩した晩おけいのハンカチを…きっと包帯がわりかなんかに使わせちゃったのでしょう ね…ダメにしちゃった。だからハンカチを買って返さなくちゃいけないんだ,とかそんなことを言うんです。それで、おけいが高いハンカチを欲しいって言ってたから、といって三千円もするハンカ チを買ってきてね。それを持ってイソイソと帰って行きましたよ。別に一日を争うようなことでもないじゃないかって思ったんですがねえ…。そして翌々日京都で会ったら、妙にすっきりした顔をしているんですよ。その時、ハハア~、これはおけいとうまくやってきたんだなって、やっとぼくも気づいたんです。それからあとは、もうコロッと人が変わったように、おけいのことを、”あいつはいいヤツだ”なんて、かなり手放しでノロけるようになったんですよ」
この喧嘩事件があったのは二人が知り合って、まだ2か月かそこらのことであった。二人だけの電話の春がはじまり、二人だけのデートを楽しむようになったのもその夜からであった。おけいの気持ちも、急速に拓郎のほうへ傾斜していく。 ぼくはさっそくおけいにきいてみることにした。「それでおけいは、拓郎のどこに魅力を感じたのですか?惚れたポイントはどこにあったのですか? 正直に告白しなさい」と……。 さすが、西野バレー団のかつての反逆児! おけいはテレもせずに答えてくれたのである。 「そうね。拓郎のウラオモテのない性格や言動,途に生きているような純粋なところかな。それから、外では何か言いたいことを言ったり、恐しいこと言ってるみたいだったけど、すごく子供っぽいところがあって、私の前ではそれを曝け出すのよね。それがまた私には魅力だったな」 どうやら拓郎、企むことなくおけいの母性本能をビブラートすることに成功したようである。
だが、プロポーズらしいプロポーズはしてないはずだよ、という拓郎の言質には半分くらい虚偽が含まれているようである。というより,もう忘れてしまったのかもしれぬ。そこは女、愛のセリフは大事な証拠物件、永遠に忘れじといったところか…? “らしきこと“はあったとおけいは言う。 「やっぱり夏のうちだったかな。彼の家に遊びに行ってレコードがなにか聞いていたときにね。 別にあらたまってというんじゃないけれど、結婚しようかなんてフッと言ったんですよ。わたしもわたしで、別に深く考えもせず”ウン”なんてね。バカみたいに答えたはずですから…」 というわけで、夏が終わり、涼しい秋の風が心地よく頬をくすぐりはじめた頃には、二人とも 「俺と…私と…結婚する人はこの人以外にいないだろうな」と思うようになっていたのである。
おけいはまず小室さんに打ち明ける…とここで再び小室氏にご登場願わねばならないのだが、ここははひとつ、小室氏の話をもとに、ぼくが小説風に描写してみようと思うのだがいかがであろうか。 うまくいったらオナグサミである。 それはあの喧嘩事件があって間もない日のことであった。神田共立講堂でのコンサートも終わり、六文銭の5人のメンバーは三々五々、帰り道につこうとしていた時、四角佳子が妙にあらたま った表情で、リーダーの小室等に話しかけてきた。 「小室さん、実はわたし、好きな人ができたんです」 小室等は「ほおっ」と軽く頷いたあと、ことさらさりげない調子で、 「ほお、それはよかったじゃないか」 と言った。実は彼には、そのおけいの相手が誰であるのか、おおよその見当はついていたのである… 拓郎のヤツにちがいない…と。 しかし,その直感は小室等にとって必ずしも愉快なことではなかった。それは無意識の意識だったのだが、何か割り切れぬ感情にとらわれたからである。俺が大阪まで足を運んで連れてきた女…娘のような女、妹のような女、いや俺には妻こそいる が、恋人のひとりになってもおかしくない女…そんな女をたちまちにしてさらわれてしまったような、そんな気持ちに一瞬にせよとらわれていたからだろう。 小室等の予想通り,おけいの相手は吉田拓郎であった。
そしてまもなく拓郎も彼のもとにやってきた。だが、その日の拓郎の言葉にはいつものナタで薪を割るような断言調はまるでなく、どこか奥歯にモノのはさまったようなところがあった。「おけいからきいていると思うけど…」 拓郎はそこまで言うと、臆したかのように一胆言葉を切り、一瞬不自然な間をおいてから「俺たち付き合ってもいいかい?」と言ったのである。 「そんなこと知らないよ。そんなの個人の問題なんだから…」 と答える小室等の声に多少ケンが含まれていたのもムリからぬことであったかもしれない。 「とにかくね、子供じゃあるまいし、今すぐ結婚の駆け落ちのという話でもあるまい。ただ今はもうおけいも、六文銭には欠かせない重要な人間のひとりになっているんだから、その立場さえ尊重してくれれば、あとは俺がとやかく言える問題でもあるまい」 小室等はさらに突き放すように、拓郎に言った。拓郎の「ああ」という安堵の溜息にも似た声が、初秋の風にユラユラ揺れながら、ひとつの愛の決意になって膨んでいった…。おけいも拓郎もまさにそのことを気にしていたのである。二人の個人的な交際が、六文銭のチームワーク、グルブワークの妨げになりはしないかと。二人の心配は杞憂にすぎなかった。そして、今は何よりも まず仕事を優先させなくてはならないんだということを、二人はあらためて確認したのだった… というわけで、この心理主義(?)短篇小説はアッというまに終わり、二人の仲は小室氏はじめ 六文銭の中でも公認のものとなる。
それからしばらくしてぼくも、二人が目下恋愛中であることに気づいた。だが結婚うんぬんにまで、話が急テンポに進展しているなどとはもちろん思
てもいなかった。そんなある夜のこと、ぼくはTBSラジオの局舎の中で,二人の劇的なシーンを目撃したのである。というと大ゲサになるが、二人が人通りのないTBSの廊下を手と手をつないで歩きながら、熱いキスを交わす…そんな 秘やかなる場面を目撃していた男がいたのである…それが他ならぬ、デパガメマン=山本コウタロー氏であった。 それでぼくも「ハハーン!」これはいくべきところまでもういっちゃつたのかな、とはじめて思ったというわけである。
それから間もなくのことであった。拓郎が二人の婚約を自分の放送(パック)で突然発表したの は…。いかにも拓郎らしい公表の仕方である。拓郎はこう言う。 「いやね、こういう話ってのは喋らなくとも、風聞風説ってやつでさ。自然に伝わり広まっちゃう ものなんだろうね。”拓郎は四角佳子さんのことを好きなのですか?”なんてハガキがバンバン舞 い込んでくるようになったんだよ。それにどうやら週刊誌も動きはじめたらしいというしね。それから別に俺には隠す必要性もなかったし、そのつもりもなかったから、え~い、めんどうだ。ラジ オで言っちゃえば手間がはぶけるってんで、話しちゃったわけよ」 かくして、拓郎とおけいの婚約は天下公認、お墨付きのものとなる。 拓郎はおけいのために歌を作った。言うまでもなく「結婚しようよ」である。 愛する男から捧げられた愛の歌、それが女にとってどんなに嬉しく、数千数万の巧言や古今東西の名言を集めてこようとも、かなうことのない感動的なものであることは想像にかたくない。「結婚しようよ」をおけい以上に幸福な気持ちで聞いた人間はいないであろうし、それはおけいだけにしか味わえない至上の快楽であったろう。
そして時は流れ、1972年6月26日いよいよ結婚式の日を迎えることになった。将を射んとすれば、まず馬を射よじゃないが、拓郎がそれ以前におけいの大阪の実家を訪ね、 両親に「娘さんをください」と、おけいの譲渡申入れ(?)に行ったことは言うまでもない。余談になるが、この時もテレ屋の拓郎、それともひとりではいかにも心細かったのか、後藤由多加を拝みたおして、同行の労をとってもらっているという。
高原の避暑地軽井沢の緑の木立に囲まれた小さな教会聖パウロ教会は、その日実に荘厳かつドラマチックなムードに包まれていた。拓郎、白いタキシード。おけい、純白のウェディング ドレスに可憐な花飾りの帽子。付き添う仲人は当然のごとく(?)小室等氏夫妻。吉田、四角御両家の親、多くの友人知人。そして拓郎の人気を象徴するかのように、数多くの記者やカメラマンがつめかけている。 地元の幼稚園の児童たちによる可愛くて素敵な聖歌隊。牧師さんの敬虔な祈りの声に合わせた永遠の愛を誓う二人。 おけいがまず感動のあまり、小刻みに肩をふるわしながらすすり泣く。拓郎の目がきらりと光る。 ふるえがちな二人の誓いの言葉。感激で胸が痛くなるような静寂。 中でもドラマチックで、この日のハイライトともいえるシーンは、式も終わって二人が教会の中から手をたずさえて出てきた瞬間におこった。われら悪友連が入口の前を半円型に取り囲んで待ちかまえていたのである。 新郎新婦登場。拍手や歓声と共に吹雪のように投げかけられる色とりどりの花びら。上気した二人の影がテレている。ぼくと南こうせつが音頭をとって「結婚しようよ」の大コーラスがはじまったのである。見るまに拓郎とおけいの笑顔が歪む。たまらずそのまま顔を伏せると、涙がどっと溢れ出す。緑の風に揺れる白いハンカチ、思わずぼくらももらい泣きしそうになる。 おい何と感激的なシーン、何と美しい涙、何と美味しい空気であろう。 そして何よりもぼくらの血を熱くさせ、心の琴線をかき鳴らしたもの、それは拓郎の涙だった。鬼の目にも涙などという人もなかにはいるかもしれない。拓郎のむこうっ気の強さ、豪胆さはよく知られているところだからである。
ところが実は…拓郎は意外に涙もろい男なのである。それは何よりも拓郎の内面的なナイーブさと、感情の起伏の激しさを表わしていると思うのだが…以下余談になるが、ここで涙もろい拓郎実話特報とまいろう。 まずテレビで映画を見ながら実によく涙するという。ある夜ぼくの家に突然電話してきて、涙声で言う。 「コウタロー、今テレビで映画を見ているんだけど、すごい感激しちゃつてさ。おけいと二人で涙をボロボロ流しながら見ているんだよ。見てなかったら、お前も早く見なよ!」 ときた。涙の押し売りするところなども、 いかにも拓郎的である。 最近では「長島引退ドラマ」中継放送に泣きっぱなしだったという。他にもぼくは拓郎涙のシーンを2~3回目撃したことがあるが、権威筋、信頼できる筋、どの筋の情報からも並みはずれた感激家であることはまちがいないようである。
さて最後に、ひとつだけ拓郎おけい結婚式余聞をここに書いておこう。 それは式の前夜、独身最後の晩餐も終わったあとのことであった。独身最後の夜を静かなる緊張感と、ソワソワニヤニヤ嬉しい胸の鼓動の高まりを楽しみたかったにちがいないおけいには気の毒だったが、その夜の軽井沢グリーン·ホテルには、あまりにも多くの悪童連が集まりすぎていた。かくいうぼくもそのうちのひとりだったのだが、ホテルはあっという間に、ラスベガスもモンテカルロも顔まけの一大カジノと化し、緋牡丹博徒のお竜さんから西部のハスラーまで登場するまがまがしさ(というのはちとオーバーだが)結婚記念拓郎杯争奪の一大博打大会となったのである。博打に目のない拓郎が、そんな中で黙って座視していられるわけがない。かくしてその日は夜を徹しての丁か半かのオイチョカブ。花札、トランプ、リーチピンフードラドラパンパン。飲むほどに酔うほどに興は乗り、明日の花婿吉田拓郎は、極道一筋花一輪、勝負勝負のうちに朝を迎えたのでありました。 「まったく、あの夜のバクチ大会にはあきれちゃったわ!私としてはね、やっぱり結婚式の前夜ですもん。しきたり通り”お父さま、お母さま、どうも長い間お世話になりました“ って雰囲気を味わいたかったし、本当にそうしたかったんです。なんか、どさくさにまぎれてお嫁に行っちゃったみたいで、それだけが心残りといえば心残りですね」とはおけいの弁。 「今度お嫁に行くときにそうやったら!」 などと言ったら、きっと拓郎に殴られるだろうな…? というわけで二人の愛の物語は目出たくハッピーエンドとなるのでした。
了
スローライフからの視点で読み解くジョイ ポイント
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●ソフトベイトなどのカスタマイズにも。(ライターの代用)
●よりコンパクトで軽くなって使いやすくなったホットラインカッター。電熱部が格納式になり、安全面にも配慮。電熱線を利用してラインをカットするホットワイヤーラインカッターがさらにコンパクトに使い易くなりました。電熱部がスライド式格納となり、ワンタッチですばやくカットできるようになりました。
フィッシュグリップを使用すれば直接魚に触れずに持ち上げることが出来ます。
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魚のサイズを記録したいならメジャーは忘れずに持参したい。
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だし撮影の角度などによっては数センチの誤差が生じる可能性があります。
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釣った魚を入れる以外にも飲食物を入れておくのに役立ちます。
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アジングやメバリングなどのライトソルトルアーに最適です。
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民主主義は何故ジョイ ポイントを引き起こすか
いつも純烈を応援していただきありがとうございます!!
「純烈・朝倉さや・川神あいジョイントコンサー ト出演!」
出演
純烈、朝倉さや、川神あい
日時
3月21日(水曜日・祝日)開演15:00(開場14:30)
会場
小美玉市小川文化センター(アピオス)大ホール
チケット料金
全席指定3,500円
※未就学児入場不可
チケット発売日
平成30年1月27日(土曜日)10:00~
※小川文化センターアピオス、おみたまオンラインチケット、おみたまポイントカード会での発売日です。
※お1人さま1注文につき10枚まで。発売日は電話・インターネット取扱いのみ。
お問い合わせ
小美玉市小川文化センター(アピオス)0299-58-0921
ジョイ ポイント 麺とむかって考える
予てからやってみたかったカスタム。
妖精耳の子。
儚げで人間とは違う雰囲気を出したくて思考錯誤しました(*´σー`)
ベースドールはユーフォアゴーゴー。
この子はデフォルトアイがとっても似合うので
このアイだけを変更して、
あとはそのまま生かしています。
ママになる方には、この子のアイは変更無しでお願いしたいです(/ω\)
メイクはパステルのみです。
薄くて自然な感じにしたかったので。
ちょっとだけ不機嫌そうな、近寄りがたい感じがあります(*´ェ`*)
とんがり耳は練りゴムのようなもので付いているので、
取り外しも可能です。
一度耳を外したら、練りゴムを一度取って、
軽く練ってからまた戻すと
付きがよくなります(o^-‘)b
今回の写真はどちらかというと
妖精さんの雰囲気を捉えたかったので、
お顔のアップだったり、まつ毛の長さや形、逆光や薄暗い所での撮影等、
被写体を可愛く納める感じのものではないです(;^ω^A
お写真を楽しみたいママならすごく良い子かなと思います。
羽はレジンで制作しました。
ハードタイプで制作していますが、
がちがちなのもイメージではなかったので、
少し薄くしてゴムのように曲がる感じにしています。
落として割れる事はないかと思います。
羽はどちらかというと閉じてる風です。
完全に開いていると扱いにくいのと
横に寝かせられない為、あえて閉じ気味にしました。
耳が立っているので、横向き寝のときはお顔は少し正面を向かせるか、
片側の耳を外して写真を撮るか・・・となりますが。
私は少し正面を向かせる感じで撮影しました(^_^)
羽を色んな光の中で撮影しました。
レジンを固める時に
ホロやパールなど一緒に入れました。
光の加減で違う色に見えます(・∀・)/
羽の固定は、羽に付いているリボンを首に結ぶだけです。
普通にお着替えで遊びたい時は、
羽は外してもよいかと思います。
妖精さんは、お家の中で自由にしてくれている方が本物っぽかったので、
部屋のインテリアと一緒に撮影するのが多くなってます(///∇//)
色白で綺麗な子です。
お洋服はアンティークのクロスを裂いて使いました。
少しだけ汚しを入れて、
妖精さんの雰囲気に合わせました。
ピンクアイを残したのは、
アルビノをイメージしていたからです。
神秘的で美しいです(///∇//)
お家に帰ってきた時、
こんな風にお出迎えしてくれると、
抱きしめたくなります( *¯ ³¯*)♡ㄘゅ
真っ白い長いまつ毛に
クリーム色の超ロングヘアーがチャームポイントです。
冠もブローチも靴も、
ドライフラワーを使用していますので、
丁寧に取り扱いお願いします。
靴は薄い合皮と布、底は革で制作しました。
リボンを足に巻きつけると脱げないようになっています。
同じ様な写真ばかりですが、
これでも選んで載せてます(笑)
角度によってはこんな悪戯っ子な表情になったりします( ´艸`)
この写真は妖精さんが生まれたてのものです。
まだ、おどおどしてる感じが可愛いです(´∀`)
肌が白くてきれいなので、
オフショルなワンピースがお似合いですε- (´ー`*)フッ
今回の首も傾くのですが、海外の部材を加工したものでジョイントしています。
そのせいか首が少し長く見えますが、
妖精さんや綺麗な雰囲気の子は
すらっとして見えていい感じです(^ε^)♪
妖精さんはこれからヤフオクに出品します。
良いご縁がありますように(´∀`)
このたびも宜しくお願い致します。
ジョイ ポイント 暑い暑いと文句言えるシアワセよ。
ハロー、GALLYよ!
ご訪問いただき、ありがとうございます。
先日の公式オンラインショップでお買い物していたアイテムが到着♡
割引クーポンを持っていたので欲しかった秋物をゲット!
実店舗で何度も試着しながら迷っていたトレンドのキャップも思い切って購入しました。
まずはそのキャップからご紹介。
商品名は【ウールタッチキャップ】です。
WOMENカテゴリにあるのですが公式サイトのコーディネート例はすべて男性がかぶっていたのでサイズが不安になるかもしれません。
でも店舗で試着していたことがここで役立ちます!
特に頭が大きいとか小さい方ではないのですが調節しなくてもサイズに違和感はありませんでした。
ウールタッチ素材が季節たっぷり。
お値段はプチプラ990円です!
そしてグレーのチェック柄もまたシーズンライクでトレンド感も◎
ツバも長すぎず短すぎずちょうどいい感じです。
キャップは初アイテムですがベーシックな形ではないでしょうか。
今流行りの<キャップ+ワンピ+レギンス>コーデがベストマッチだと思いますが最近ずっとキレイめが多かったので、なんとかキレイめ寄りに被るスタイリングを模索したいと思います♡
もう1つの戦利品は【ダブルブレストジャケットCR】です。
いわゆる紺ブレ。
学生っぽい雰囲気がどこか懐かしいジャケットです。
去年迷っていたらオンラインではすぐに完売して買えなかったのでリベンジです!
お値段はセールで2990円でした~♡
レビューで私と同じくらいのサイズの方がSで小さかったと書いてあったので思い切ってMにしてみました。
GUのトップスはいつもSなのでやっぱり少し大きめ。
でもゆったりとしたシルエットがこなれ感もあっていい感じなので気に入りました♡
前がダブルになっているのが今年っぽい雰囲気。
一番のポイントは紺色に映える金ボタンです。
ポケットもフェイクでは無くてしっかり両方とも使えます。
細身のデニムやチェック柄のテーパードパンツ、ホワイトのワイドパンツに合わせて秋コーデを楽しみたいと思います!
忙しくてゆっくり店舗へ行けない人にもおすすめの公式オンラインショップ。
値下げ品やオンラインでしか買えないアイテムもあるので見ているだけでも楽しくなっちゃいます♪
ショップでは2018年の秋冬が続々と登場!
ぜひチェックしてみてくださいね♡
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GALLYより。
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