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折りたたみ自転車を感じていたい
俺は折りたたみ自転車を肯定する
5月27日(日) PM1:05
温泉施設 仲洞爺温泉 来夢人の家 (きむんどのいえ)付近からスタート
なぜ こんなミニ自転車で走らなければならないのか
自分自身に 自問自答してみる…
たいした答えはみつからないが…
まぁ、しいて言うならば
洞爺湖 一周 折りたたみ自転車 34.1kmの旅は
俺は走りきれるのか?
走破するのに何時間かかるのか?
はたまた 全国の折りたたみ自転車愛好者に 一筋の光を灯したい
そんなチッポケな疑問や見えなくなるよう灯のために ただなんとなく走ることになった
ネットサーフィンをしても 「12インチ 折りたたみ自転車の旅」の情報は本当に少ない
俺は この折りたたみ自転車に 小さい風貌とは裏腹で恥ずかしながら
「ブルーサンダー号」とつけてる(以後、ブルーサンダー号と呼びます)
洞爺湖の湖畔をひょいと のぞいてみると
とても澄んで湖底の小石も見えるほど透明感がある
今日は 補給用の水も財布も持ってない
ポケットの中には 先日、釣銭で頂いた五百円玉が 2枚のみ入っている
ギブアップなら 途中で タクシーに乗って帰ってくる為の緊急用だ
俺は ポケットの上から金をジャリジャリと握りしめ
絶対遣わない!と心に誓った
この気持ち…北海道を 原付で一周した あの時に似てる
30代で もう年だと言い訳ばかりしていた
40代では 疲労感はあるが自分はどこまでやれるかためしたかった
50代はまだ旅の途中… これから
機械と人間は似ている
ピストンリングがシリンダーを擦るゴリゴリ感
限りがありその時を大切にしたい
自分も大切にしてくれ
アクセル(指令)をしぼる 自分自身がコントロールできる
整備学校に行ってる頃に 師が言った言葉だが
「車は 人間と思え!」
「オーバーホールの時には マスターシリンダーの中には グリースはしっかりと塗るんだぞ」
とイヤラシい手つきの身振り付きで熱弁していたことを思い出した
周りの純(ウブ)な友達を見たが しらけてた
俺は人間はこうして油まみれのように汚れていくもんだなと勉強した
さぁ ブルーサンダー号 旅は始まったばかりだ
新緑の中をカタカタと駆け始めた
②へ続く
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