はじめて反撃を使う人が知っておきたい6つのルール

はじめて反撃を使う人が知っておきたい6つのルール

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※本部にて撮影 中杉弘先生

 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 今年は大いに朝鮮人が衰退する年にしましょう。本当のことがわかったら、日本人は利口だから、朝鮮人を排斥します。知らないから朝鮮人に牛耳られているのです。

 日本人はマスコミ、NHK、テレビ局、新聞社、政治家にも朝鮮人が入っているということを知らされていません。この問題を日本人が知らなくて当たり前です。これを「本当はこうだ!」と教えれば、日本人は賢いからすぐに理解できます。一度、この構図を理解した日本人は絶対に日本籍朝鮮人に投票しないはずです。

 マスコミも反日的なことを書いたら本が売れなくなってしまいます。そのような風潮をつくりあげなければいけません。そのためには、百田尚樹先生の『日本国紀』がどうしても、400万部売れてもらいたと願っています。

 そうすれば、マスコミの連中はぶるって反日的な行動をしなくなります。百田尚樹先生の本には反論できません。僕のブログにも誰も反論できません。僕は真実を言っているのですから、誰も反論できません。そうなってくると日本人は利口だから絶対に反日的な言論を受け付けなくなります。

 おかしなことが多々あります。反日教育をしている朝鮮学校に公金をつぎ込んでいるとは、どのようなことなのでしょうか? まして、「日本人を殺せ!」などと教えている朝鮮学校に公金を使っているなど、信じられない愚行です。おかしなことです。

 あれだけひどい竹島問題も、韓国の政治家に上陸されて韓国人はいい気になっているのに、日本政府は何も行動しません。日本政府は腰抜けでしょうか? 「竹島は日本の国土だ」と言うならば、反撃しなければいけません。自衛隊は何のためにいるのでしょうか? 一発、大砲をぶち込んでやればよいのです。これは当たり前のことです。

 尖閣列島も中国船が来て堂々と入り込んでいるのです。一発、沈めてやればよいのです。そのようにならなければいけません。領空侵犯している敵機も撃ち落とせばよいのです。憲法にどのように書いてあろうと、そんなことは関係ありません。憲法に何と書いてあろうが、憲法など関係ありません。国家の危機に対して、「憲法があるから」と戦争に負けたら外国の奴隷になってしまうのです。

それが僕の言っている「慣習法に帰れ」ということです。こんな憲法は自動的に討ち破ってしまえばよいのです。

 憲法に何と書いてあろうと関係ありません。「我々はもう憲法を打ち破った」と言えばよいのです。もう、外国人の公務員を採用したり、外国人に生活保護を与えたりしているのですから、随分憲法を打ち破っています。ついでに、一番大事な国防のところで憲法を踏みにじるのです。これが今年の課題です。

 安倍さん、正規の過程で憲法改正はできません。代議士の数では公明党を巻きこめば、3分の2を超えますが、国民投票では通りません。まして、不景気の風が吹いて、国民は大変苦しい状況にあります。憲法改正はできません。

 憲法改正ができなければどうすればよいのでしょう。答えは、憲法などぶち破ればよいのです。所詮、憲法など人間がつくったものです。つくったものは打ち破ればよいのです。その点では、韓国を見習おうではありませんか。韓国人にとって憲法にどのよう書いてあろうとも、法律にどのように書いてあろうとも関係ありません。韓国人は言葉を無視する連中ですから理屈はありません。

 日本の場合は立派に理屈が成り立つのです。憲法は占領基本法です。それは事実です。そんなものをいつまでも「憲法だ」と思い込んでいるからおかしいのです。ぶち破るのが当たり前です。

 憲法は変える必要はありません。憲法破棄です。これを今年のテーマにしたいですね。安倍さん、頑張ってください。腰抜けのことをやっているものではありません。徴用工問題で、あれだけ侮辱されたら、韓国に対して反論して制裁措置をとらなければいけません。竹島に大砲をぶち込みなさい! 竹島に海上自衛隊の軍艦が出かけていき、竹島に旭日旗を掲げればよいのです。韓国海軍など、一瞬で終わりです。本当にそうなのです。

 韓国海軍は海上自衛隊を相手に戦ったら、3時間ももちません。みんな轟沈です。韓国陸軍は50万人くらいいますが、そんな連中は船がなければ渡ってくることはできません。なめられないために、一発大砲を撃ち込めばよいのです。

 「日本が蘇った」ということは、「日本が立ち上がったぞ」ということです。それを示すのです。我々もこのように立ち上がったのだから、政治家も立ち上がらなければいけません。

 しかし、政治家はダメです。日本籍朝鮮人は、立ち上がることはできません。君たちは、国へ帰ることです。日本籍朝鮮人の政治家は、立ち上がる必要はありません。母国が違うのです。日本籍朝鮮人は本国へ帰り、我々は立ち上がるのです。

 そのような年になることを祈っています。日本は原爆ももうもっているのです。世界の諸君は、これを忘れてはいけません。日本は原爆所有国です。ナメたことを言ってはいけません。「俺の戦車が火をふくぜ!」となってしまいます。

 帝国海軍の系譜を引き継ぐ海上自衛隊は、もうそろそろ自衛隊の名前は変えてもよいでしょう。大日本帝国海軍Imperial Japanese Navyに戻したらどうなのでしょうか?

 このような時代は軍人が一番立派です。軍人は尊敬されなければいけません。日本人は軍人を尊敬します。軍人は、武人の証しとして軍刀を吊りなさい。丸腰の軍人などいません。

 青銅の玩具のサーベルなど止めなさい。刃の軍刀を腰に下げるのです。そうすると、気合が入ってくるのです。日本人と軍刀は切っても切り離せない関係にあります。軍刀は日本人の魂です。

特攻隊は、飛行機に乗るのに軍刀をもっていったのです。飛行機で死ぬのですから、軍刀は役に立ちませんが、軍刀を持つともの凄い勇気がわいてくるのです。

 そのような年にしたいですね。新天皇が誕生する年ですから、真におもでたいことです。新天皇は非常に立派な天皇になります。これは僕の予言です。お妃様も立派な皇后陛下になられます。誰よりもなります。以上。

日本万歳!日本万歳!日本万歳!

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「桜井さん」

 悟が、懐かしそうな声を出す。

「相変わらずだな、杉村」

「なんで、あなたがここに」

「いや、去年の借りを返そうと思ってね」

 ターニャの疑問に、桜井が半ば苦虫を噛み潰したような、半ば照れたような顔で答えた。

「去年だって、いたんだがね。だが、警官の恰好をしていて、あっさりと撃たれちまった。防弾ベストを着ていたから助かったが、情けない話、撃たれた衝撃で気絶しちまったんだ。で、気が付いた時には、すべてが終わっていた」

「だっさー」

 カレンが、からかいの口調で言う。

「まったくだ。なにも、言い返せないよ」

 怒るふうでもなく、桜井がさらりと返した。

「まあ、そんあこともあるわな」

 悟が、桜井を慰める。

「ところで、私を主役にした舞台、当たってるようね」

 カレンが麗に向かって微笑んだ。

「お蔭さまで」

 麗も、笑顔で応える。

 武装した、百人もの集囲まれているというのに、なんとものんびりした雰囲気だ。

 カレンと麗が話しをしている間に、安藤が「桜井」と声をかける。

「おっ、安藤じゃねえか。なんしてるんだ、こんなとこで」

「お知り合い?」

 文江の質問に、「警察学校の同期だよ」と安藤が答えた。

「こいつは、公安にいっちまったがね」

「おまえは、マル暴だそうだな」

「ああ、やーさん相手に、頑張ってるよ」

 そう答えて、安藤がカレンとターニャを見る。

「で、この二人は?」

「おまえも、名前を聞いたことくらいはあるだろう。カレンとターニャだ」

「あの、世界の三凶と呼ばれている?」

 安藤は、警察に身を置いているので、一応、二人の名前は知っている。

 世界の三凶なんて呼ばれているので、もっとごついのを想像していたのだが、目の前にいる二人は、まるでモデルか女優のようだ。

 だが、放たれている迫力は並ではない。暴力組織の頂点にいるも者でも、この二人のように、さりげなく迫力のある気を放つものはいない。

 安藤は納得した。

「おまえら、いい加減にしろ」

 自分達の存在を置き去りに、まるで同窓会のような雰囲気になっている集団に、黒服のリーダーが語気を荒げた。

「あら、まだいたの?」

 挑発とも、馬鹿にしたとも取れる口調で、カレンが言う。

「なにを言ってやがる。いくら世界の三凶と呼ばれているおまえらでも
この人数を相手に、勝てるはずがあるまい」

「今の赤い金貨の奴らは、世間知らずばかりか」

 リーダーの言葉に、桜井が嘲笑を浮かべた。

 桜井の言葉が引き金となって、武装集団が一斉に銃を構える。

 カレンが、素早く動いた。ターニャと桜井も、負けてはいない。

 三人は、一斉に集団のなかに躍り込んだ

 安藤も、そこに加わった

 カレンの鞭が唸る度、黒服の銃が宙を舞い、ターニャと桜井が黒服の間を駆け抜ける度、黒服がバタバタと倒れてゆく。

 安藤も、三人に負けず劣らず暴れまわっている

 それ以外の男連中は、女性や子供を守るように円陣を組み、四人の反撃を避けながら黒猫を奪おうとする黒服を相手にしていた。

 善次郎が懐に入れていた猫は、妻の美千代に預けている。

 みな素人のはずなのだが、相手が犯罪組織の連中だとて負けてはいない。

 木島は、昔暴力団の武闘派だっただけに、なんなく相手を打ち倒してしるし、健一も洋二も奮闘している。それに、古川も歳に似合わず強い。

 やはりこの人は、昔は刑事か暴力団だったのではないか。

 古川の奮闘ぶりを見ながら、洋二はそう思った。

 ものの五分と経たぬうちに、百人からいた赤い金貨の連中は、みな路上に倒れていた。

 奇跡的にというべきか、みんな無傷だ。

「やっぱり、歯ごたえのない奴ら」

「そうね、もっと楽しませてくれてもいいのに」

「俺は、まだ、去年の借りをかえしちゃいねえぞ」

 カレンもターニャも桜井も、ありありと不満を顔に表している。

「それにしても、安藤。腕は衰えちゃいないな」

 桜井が、嬉しそうな顔で安藤の顔を見た。

 見かけによらず安藤は、空手五段、柔道四段、剣道三段の腕前だ。

「ほんと、刑事にも、こんなのがいたなんてね」

 ターニャも、少し驚いているようだ。

「ま、認めてあげるわ」

 カレンの、最大の褒め言葉だ。

 そこへ、大勢の武装した警官が突入してきた。

 桜井と安藤が警官隊に歩み寄り、事情を説明しだした。

「結局、去年と同じことが起こっちまったな」

 木島の言葉に、去年居合わせた連中は、一様に苦笑いを浮かべた。

「また、新八がおらへんぞ」

 健一がそう言った途端、突如新八が現れた。

「また、綾乃さんか?」

「そうなんです。また、僕の前に現れました」

「で、今度は、どんなカードをもろたんや」

 新八が、健一にカードを渡した。

 カードに書かれている文字を見た途端、健一が吹きだす。

「そんな笑わんでも、ええやないですか」

 新八が、少しふくれっ面で抗議する。

「そやかて、おまえ」

「なに、今年はどんなことが書かれてたの?」

 麗が興味深げに、健一からカードを奪うように取った。

「うわ~」

 麗がカードを見るなり、嬌声を上げた。

「うわっ」

「やだ」

 麗が持つカードを覗き込んだ面々も、みな笑いを含んだ声を上げた。

「綾乃さんらしいな」

 杉田が微笑むと、「そうですね」と清水も微笑ながら頷いた。

 カードには四文字、「永久不変」と刻まれてあった。

 要するに、新八は変わりようがないのだ。

 去年と同様、強い女性に守ってもらえということだ。

「どうせ、僕なんか」

 みんなの反応に。新八はいじけている。

「ま、おまえはそれでええんや。だからといって、みんなおまえのことが好きなんやで」

 健一が、新八の肩を強く叩く。

「そうよ。あなたは、それでいいの」

「そうですよ、私もそう思います」

 涼子と良恵が、口々に慰める。

「みんなの言う通りだな。新八っあん、あんたはそれでいいんだよ」

 千飛鳥が、健一同様、新八の肩を強く叩いた。

「そうや、いっそのこと、団長に守ってもらったらええんちゃうか」

 冗談ぽく健一が言うと、千飛鳥は怒るどころか、赤くなってうつむいてしまった。

「マジかっ」

 健一が目を丸くする。他のみんなも、ぽかんと口を開けて千飛鳥を見ている。

「守ってあげてもええよ」

 千飛鳥が、恥ずかしそうに新八の上着の裾を握った。

「よっしゃ、飯行くで」

 健一が二人から目を背け、なにごともなかったように明るい声で言った。

「そうしましょう」

 みんなも、健一に習う。

「ちょっ、ちょっと待ってください。みんな殺生ですよ」

 新八の声を聞き流して、みんなはすたすたと歩き出した。

「どこの店だい?」

 健一と並んで歩きながらの木島の問いに健一が答えると、木島が驚いた顔をした。

「そりゃ、俺達と同じ店じゃねえか」

「えっ、僕達もですよ」

 真も驚いた。

「こりゃ奇遇だ。みんな縁があるに違えねえ。そうと決まったら、みんな一緒に行こうぜ」

 木島が、さも嬉しそうに言った。

「よかったら、ご一緒に如何ですか」

 麗が、カレンに声をかける。

「そうね、今年は付き合ってあげようかな」

「カレンにしては、珍しいな」

 言ったものの、悟にはカレンの気持ちがわかっていた。

 カレンも、二年連続でこんなことがあって親しみを持ったようだし、それに、内心ではみんなの勇敢さというか、鈍感さに舌を巻いていた。それで、少し興味を覚えたのだ。

 こんだけ、カレンが興味を持つ人間がいるとはな。

 悟も、内心少し驚いていた。

「よかったら、あなたもどうですか?」

 春香が、ターニャに声をかける。

「いいけど、その前に、その猫の首輪を渡してくれない」

 ターニャが、再び仔猫を抱いている善次郎に声をかけた。

「今度は、首輪にマイクロチップを仕込んでいたのか」

 そう言って仔猫から首輪をはずし、善次郎がターニャに渡した。

「ありがとう」

 ターニャは、エンジェルスマイルではなく、暖かい笑みを浮かべている。

「相変わらず、あなた達は、中身には興味がなさそうね」

 カレンの言葉に、全員が頷いた。

「よっしゃ、盛大に宴会や」

 健一が右手を突き上げると、みんなもそれに習って右手を突き上げた。

「直ぐに行きますから、僕の分も残しておいてくださいよ」

 安藤が、みんなに声をかける。

「俺も参加するぜ」

 桜井も、その気になっているようだ。

「みんさん、お幸せに」

 どこからともなく綾乃の声が聞こえ、みんなは天を見上げた。

 ただ二人、千飛鳥の手をなんとか放そうともがく新八と、それを離すまいとする千飛鳥を除いては。

出演

-絆・猫が変えてくれた人生-
 善次郎     
木島

 美千代     菊池

 洋平 

-プリティドール-
 カレン・ハート  ターニャ・キンスキー
 杉村悟      桜井健吾

 赤い金貨の戦闘員たち

-恋と夜景とお芝居と-
 秋月健一     秋月麗
 香山涼子     夢咲千飛里
 生田良恵     紅瑞輝
 田上新八     吉野春香

-真実の恋-
 日向真
 実桜

-心ほぐします-
 杉田敏夫     

 杉田里美     

 杉田浩太

 杉田由香利

清水早苗

綾乃(特別出演)

-俺とたんぽぽ荘の住人とニャン吉-

 平野洋二     木島

 平野ひとみ    文江

 平野洋二の両親  古川

          安藤

 多田野(友情出演)

 今池 (友情出演)

監督・脚本 冬月やまと

「遅くなっちまったな」

「急ごう」
後始末に時間を喰ってしまった桜井と安藤は、静まり返った東通り商店街を足早に歩いていた。

「ところで、どこの店だ」

「しまった、聞いてなかった」

桜井の問いに、安藤が立ち止まった。

「しようがねえな」

「今すぐ訊くよ」

そう言って、安藤がスマホを手に持った。

 2019年新春夢のオールスター・黒猫の秘密制作委員会
  

2018年お正月特別版(前後編)

これまでの長編小説の主人公が勢揃い。

オールスターキャストで贈る、ドタバタ活劇。

あまりに基本的な反撃の4つのルール

「桜井さん」

 悟が、懐かしそうな声を出す。

「相変わらずだな、杉村」

「なんで、あなたがここに」

「いや、去年の借りを返そうと思ってね」

 ターニャの疑問に、桜井が半ば苦虫を噛み潰したような、半ば照れたような顔で答えた。

「去年だって、いたんだがね。だが、警官の恰好をしていて、あっさりと撃たれちまった。防弾ベストを着ていたから助かったが、情けない話、撃たれた衝撃で気絶しちまったんだ。で、気が付いた時には、すべてが終わっていた」

「だっさー」

 カレンが、からかいの口調で言う。

「まったくだ。なにも、言い返せないよ」

 怒るふうでもなく、桜井がさらりと返した。

「まあ、そんあこともあるわな」

 悟が、桜井を慰める。

「ところで、私を主役にした舞台、当たってるようね」

 カレンが麗に向かって微笑んだ。

「お蔭さまで」

 麗も、笑顔で応える。

 武装した、百人もの集囲まれているというのに、なんとものんびりした雰囲気だ。

 カレンと麗が話しをしている間に、安藤が「桜井」と声をかける。

「おっ、安藤じゃねえか。なんしてるんだ、こんなとこで」

「お知り合い?」

 文江の質問に、「警察学校の同期だよ」と安藤が答えた。

「こいつは、公安にいっちまったがね」

「おまえは、マル暴だそうだな」

「ああ、やーさん相手に、頑張ってるよ」

 そう答えて、安藤がカレンとターニャを見る。

「で、この二人は?」

「おまえも、名前を聞いたことくらいはあるだろう。カレンとターニャだ」

「あの、世界の三凶と呼ばれている?」

 安藤は、警察に身を置いているので、一応、二人の名前は知っている。

 世界の三凶なんて呼ばれているので、もっとごついのを想像していたのだが、目の前にいる二人は、まるでモデルか女優のようだ。

 だが、放たれている迫力は並ではない。暴力組織の頂点にいるも者でも、この二人のように、さりげなく迫力のある気を放つものはいない。

 安藤は納得した。

「おまえら、いい加減にしろ」

 自分達の存在を置き去りに、まるで同窓会のような雰囲気になっている集団に、黒服のリーダーが語気を荒げた。

「あら、まだいたの?」

 挑発とも、馬鹿にしたとも取れる口調で、カレンが言う。

「なにを言ってやがる。いくら世界の三凶と呼ばれているおまえらでも
この人数を相手に、勝てるはずがあるまい」

「今の赤い金貨の奴らは、世間知らずばかりか」

 リーダーの言葉に、桜井が嘲笑を浮かべた。

 桜井の言葉が引き金となって、武装集団が一斉に銃を構える。

 カレンが、素早く動いた。ターニャと桜井も、負けてはいない。

 三人は、一斉に集団のなかに躍り込んだ

 安藤も、そこに加わった

 カレンの鞭が唸る度、黒服の銃が宙を舞い、ターニャと桜井が黒服の間を駆け抜ける度、黒服がバタバタと倒れてゆく。

 安藤も、三人に負けず劣らず暴れまわっている

 それ以外の男連中は、女性や子供を守るように円陣を組み、四人の反撃を避けながら黒猫を奪おうとする黒服を相手にしていた。

 善次郎が懐に入れていた猫は、妻の美千代に預けている。

 みな素人のはずなのだが、相手が犯罪組織の連中だとて負けてはいない。

 木島は、昔暴力団の武闘派だっただけに、なんなく相手を打ち倒してしるし、健一も洋二も奮闘している。それに、古川も歳に似合わず強い。

 やはりこの人は、昔は刑事か暴力団だったのではないか。

 古川の奮闘ぶりを見ながら、洋二はそう思った。

 ものの五分と経たぬうちに、百人からいた赤い金貨の連中は、みな路上に倒れていた。

 奇跡的にというべきか、みんな無傷だ。

「やっぱり、歯ごたえのない奴ら」

「そうね、もっと楽しませてくれてもいいのに」

「俺は、まだ、去年の借りをかえしちゃいねえぞ」

 カレンもターニャも桜井も、ありありと不満を顔に表している。

「それにしても、安藤。腕は衰えちゃいないな」

 桜井が、嬉しそうな顔で安藤の顔を見た。

 見かけによらず安藤は、空手五段、柔道四段、剣道三段の腕前だ。

「ほんと、刑事にも、こんなのがいたなんてね」

 ターニャも、少し驚いているようだ。

「ま、認めてあげるわ」

 カレンの、最大の褒め言葉だ。

 そこへ、大勢の武装した警官が突入してきた。

 桜井と安藤が警官隊に歩み寄り、事情を説明しだした。

「結局、去年と同じことが起こっちまったな」

 木島の言葉に、去年居合わせた連中は、一様に苦笑いを浮かべた。

「また、新八がおらへんぞ」

 健一がそう言った途端、突如新八が現れた。

「また、綾乃さんか?」

「そうなんです。また、僕の前に現れました」

「で、今度は、どんなカードをもろたんや」

 新八が、健一にカードを渡した。

 カードに書かれている文字を見た途端、健一が吹きだす。

「そんな笑わんでも、ええやないですか」

 新八が、少しふくれっ面で抗議する。

「そやかて、おまえ」

「なに、今年はどんなことが書かれてたの?」

 麗が興味深げに、健一からカードを奪うように取った。

「うわ~」

 麗がカードを見るなり、嬌声を上げた。

「うわっ」

「やだ」

 麗が持つカードを覗き込んだ面々も、みな笑いを含んだ声を上げた。

「綾乃さんらしいな」

 杉田が微笑むと、「そうですね」と清水も微笑ながら頷いた。

 カードには四文字、「永久不変」と刻まれてあった。

 要するに、新八は変わりようがないのだ。

 去年と同様、強い女性に守ってもらえということだ。

「どうせ、僕なんか」

 みんなの反応に。新八はいじけている。

「ま、おまえはそれでええんや。だからといって、みんなおまえのことが好きなんやで」

 健一が、新八の肩を強く叩く。

「そうよ。あなたは、それでいいの」

「そうですよ、私もそう思います」

 涼子と良恵が、口々に慰める。

「みんなの言う通りだな。新八っあん、あんたはそれでいいんだよ」

 千飛鳥が、健一同様、新八の肩を強く叩いた。

「そうや、いっそのこと、団長に守ってもらったらええんちゃうか」

 冗談ぽく健一が言うと、千飛鳥は怒るどころか、赤くなってうつむいてしまった。

「マジかっ」

 健一が目を丸くする。他のみんなも、ぽかんと口を開けて千飛鳥を見ている。

「守ってあげてもええよ」

 千飛鳥が、恥ずかしそうに新八の上着の裾を握った。

「よっしゃ、飯行くで」

 健一が二人から目を背け、なにごともなかったように明るい声で言った。

「そうしましょう」

 みんなも、健一に習う。

「ちょっ、ちょっと待ってください。みんな殺生ですよ」

 新八の声を聞き流して、みんなはすたすたと歩き出した。

「どこの店だい?」

 健一と並んで歩きながらの木島の問いに健一が答えると、木島が驚いた顔をした。

「そりゃ、俺達と同じ店じゃねえか」

「えっ、僕達もですよ」

 真も驚いた。

「こりゃ奇遇だ。みんな縁があるに違えねえ。そうと決まったら、みんな一緒に行こうぜ」

 木島が、さも嬉しそうに言った。

「よかったら、ご一緒に如何ですか」

 麗が、カレンに声をかける。

「そうね、今年は付き合ってあげようかな」

「カレンにしては、珍しいな」

 言ったものの、悟にはカレンの気持ちがわかっていた。

 カレンも、二年連続でこんなことがあって親しみを持ったようだし、それに、内心ではみんなの勇敢さというか、鈍感さに舌を巻いていた。それで、少し興味を覚えたのだ。

 こんだけ、カレンが興味を持つ人間がいるとはな。

 悟も、内心少し驚いていた。

「よかったら、あなたもどうですか?」

 春香が、ターニャに声をかける。

「いいけど、その前に、その猫の首輪を渡してくれない」

 ターニャが、再び仔猫を抱いている善次郎に声をかけた。

「今度は、首輪にマイクロチップを仕込んでいたのか」

 そう言って仔猫から首輪をはずし、善次郎がターニャに渡した。

「ありがとう」

 ターニャは、エンジェルスマイルではなく、暖かい笑みを浮かべている。

「相変わらず、あなた達は、中身には興味がなさそうね」

 カレンの言葉に、全員が頷いた。

「よっしゃ、盛大に宴会や」

 健一が右手を突き上げると、みんなもそれに習って右手を突き上げた。

「直ぐに行きますから、僕の分も残しておいてくださいよ」

 安藤が、みんなに声をかける。

「俺も参加するぜ」

 桜井も、その気になっているようだ。

「みんさん、お幸せに」

 どこからともなく綾乃の声が聞こえ、みんなは天を見上げた。

 ただ二人、千飛鳥の手をなんとか放そうともがく新八と、それを離すまいとする千飛鳥を除いては。

出演

-絆・猫が変えてくれた人生-
 善次郎     
木島

 美千代     菊池

 洋平 

-プリティドール-
 カレン・ハート  ターニャ・キンスキー
 杉村悟      桜井健吾

 赤い金貨の戦闘員たち

-恋と夜景とお芝居と-
 秋月健一     秋月麗
 香山涼子     夢咲千飛里
 生田良恵     紅瑞輝
 田上新八     吉野春香

-真実の恋-
 日向真
 実桜

-心ほぐします-
 杉田敏夫     

 杉田里美     

 杉田浩太

 杉田由香利

清水早苗

綾乃(特別出演)

-俺とたんぽぽ荘の住人とニャン吉-

 平野洋二     木島

 平野ひとみ    文江

 平野洋二の両親  古川

          安藤

 多田野(友情出演)

 今池 (友情出演)

監督・脚本 冬月やまと

「遅くなっちまったな」

「急ごう」
後始末に時間を喰ってしまった桜井と安藤は、静まり返った東通り商店街を足早に歩いていた。

「ところで、どこの店だ」

「しまった、聞いてなかった」

桜井の問いに、安藤が立ち止まった。

「しようがねえな」

「今すぐ訊くよ」

そう言って、安藤がスマホを手に持った。

 2019年新春夢のオールスター・黒猫の秘密制作委員会
  

2018年お正月特別版(前後編)

これまでの長編小説の主人公が勢揃い。

オールスターキャストで贈る、ドタバタ活劇。


反撃 関連ツイート

攻68速53 守57魔56 絶対追撃 相手の奥義カウント-1 全距離反撃

これできっちり査定の高いスキル構成を維持するとかちょっと意味がわからない

榛名「ついこないだまで攻撃の反対は反撃やと思っとってん。で、霧島たちに尋ねてみたんやけど、「迎撃である」「遊撃…?」「先制攻撃じゃな!」これは血筋やと思たわ」
赤城「誰一人守りに入ってませんね」
RT @ochyai: これ,うちの父を見てて反面教師になってることの一つで,あることないこといわれるときに,父は「カッコつけて反論せず放置する」性質があるおかげで「あることないこといつのまにかペテンとかハッタリとか言われること増えてった」ので,俺は逐次反撃スタイルで戦いながら…
RT @ochyai: これ,うちの父を見てて反面教師になってることの一つで,あることないこといわれるときに,父は「カッコつけて反論せず放置する」性質があるおかげで「あることないこといつのまにかペテンとかハッタリとか言われること増えてった」ので,俺は逐次反撃スタイルで戦いながら…

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