ここであえての東京五輪
東京調布の
「武蔵野の森総合スポーツプラザ」といえば、2017年、平昌出場選手が決まる
全日本の会場だったところ。
(
バナー掲示禁止の件、記憶に新しいが、その話題は記事の最後に書きますね)
今、体操のNHK杯が「武蔵野の森」で行われているのですが、昨日の女子での、まさかの出来事に胸を痛めています。
ざっと状況を追うと、
体操女子団体って、今やっと、世界の表彰台が見えるところまで伸びてきたところだったんですよ。
まさに、東京五輪で、表彰台を狙えるぞってところまで、地道に成績をあげてきた。
その立役者は、言うまでもなく、18年世界選手権個人総合銀メダリストの村上茉愛。
日本人女子選手として63年ぶりの種目別金メダル(ただ、63年前の大会は有力選手不出場だった事情あり)と、とにかく、型破りな強さと安定感を発揮した彼女がいたからこそ。
チームとしても、主将の寺本明日香選手との二本柱がとても良い雰囲気を作ってきて、宮川紗江選手など、若手成長株の活躍にもつながっていたと思う。
※
その茉愛ちゃんが、新技、超高難度技を練習していく中で、持病の腰痛が悪化し、ついに、当日直前練習で涙の棄権となってしまったんです。(ニュース本文は、この記事の最後に掲載)
今までも、大会中、演技の合間に治療を受けながら出場したこともある茉愛ちゃんが、世界選手権出場権を得るため必須となる大会を棄権したということは、彼女の身体の状態が前代未聞に危機的な状況にあるということ。
今シーズンの他の大会をスルーして休養と治療にあてれば、10月の世界選手権に間に合う可能性は高いんじゃないかあ。
でも、今回、何より驚いたのは、
怪我などの負傷のリスクが高い体操で、
「世界選手権メダリストなど実績ある選手を、怪我などの状況を考慮して代表に選出するための、救済事項」が無かったということ。
(それで、田中光女子強化本部長が急遽、救済事項を作るべきかと理事会で話し合う必要性を主張したのが、昨夜。)
フィギュアスケート同様、体操も技の高難度化が激しく、既に目視確認が難しいレベルになってきたこともありジャッジにAI導入という機運が高まった訳でもある。
H難度を持つ貴重な二人、茉愛ちゃん紗江ちゃんが欠けた状態での日本女子の演技を見守ったが・・・やっぱり、パワーが圧倒的に、足りない。
紗江ちゃん無しでも団体で6位に入った去年の実績を考えれば、エース茉愛ちゃんが欠けても12位には入れる可能性は十分に考えられる訳だけど、
・・・どうなんだろうなあ・・・・。
明日香ちゃんも怪我で泣かされてきた選手だし、杉原愛子ちゃんも怪我から復帰したばかり。
これ以上怪我がないことを前提として戦うのは、現実的かどうか。
ただ、考えようによっては、
もし、茉愛ちゃん抜きでも団体出場権は確実に取れるだろうという見込みになれば、茉愛ちゃんには東京五輪に向けた身体作りと治療に専念してもらい、
東京五輪での団体メダルと個人総合金とに向けて、準備する期間を与えられるのだということにもなる。
トップ選手が怪我に泣くのは、トップを維持するためのトレーニングと治療との両立が難しいから。
敢て、治療を優先する時間を取ることを、結果的に選ぶというのも、一つの”作戦”かと思う。
茉愛ちゃんのシリバスの破壊力、ハンパ無いんだから!!
東京五輪で炸裂するシリバス、絶対に、みせて欲しい!!!
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆
ところで、最初に書いたバナーの件、びっくりしたんだよね。
2017年全日本の時には、
会場の構造上の理由によりバナー掲出は不可ってことだったよね。
でも、昨日の体操の会場では、フツーにバナーが出されていたの。
(画面撮影の画像はおゆづりいただきました)
何で、全日本フィギュアの時には、ダメだったんだろう?
何か、構造上の変更が加えられたの?
誰か、ご存じの方、いらっしゃいませんか????
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最近の記事
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画像は感謝してお借りしました。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
↓↓以下は、体操・村上茉愛選手棄権に関するニュース2つ
◆村上茉愛がNHK杯棄権 世界体操はアウト 東京五輪団体に暗雲
体操の19年世界選手権代表選考を兼ねるNHK杯は18日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで女子個人総合が行われ、日本女子のエースで18年世界選手権個人総合銀メダリストの村上茉愛=日体ク=が、両仙腸関節症で棄権した。
以前から腰痛を訴えており、17日の前日会見も大事を取って休んだ。この日の試合前には、途中で練習を中断し涙を流す場面が。最後は杉原愛子や寺本明日香ら、1班の選手と涙で抱き合い、フロアを後にした。
2位に入った4月の全日本選手権後には「腰がちょっとよくなかった。新しい技をやっていく上で、背中がどんどん張ってきて、腰が痛くなっていた立ち上がるのも、ひどくなったりした」と話していた。
体操女子の東京五輪団体出場枠は4人で、開催国枠はない。日本は今年の世界選手権で、既に出場が決定している米国、ロシア、中国を除いて9位以内に入る必要がある。エース不在の中、東京五輪の団体出場権獲得に暗雲が垂れ込めた。
↓↓その結果を受けて・・・
◆腰痛で棄権、体操・村上茉愛 “救済条項”追加で世界選手権代表選出か 5/19(日) 8:30配信
女子が行われ、18年世界選手権個人総合銀メダリストの村上茉愛(22)=日体ク=が、両仙腸関節症のため棄権した。最低条件だったNHK杯12位以内がなくなり、現在の規定では20年東京五輪の団体出場枠が懸かる今年の世界選手権(10月開幕・ドイツ、シュツットガルト)代表入りの可能性が消滅した。ただ、田中光女子強化本部長(46)は「不測の事態」とし、急きょ救済事項を提案することを示唆した。
まさに“掟破り”といえるプ
ンが浮上した。女子の大黒柱の村上が、試合直前の練習で腰痛を悪化させ棄権となり、現行規定で世界選手権代表入りの可能性が消滅。団体出場枠の懸かる大一番で、エース不在となる緊急事態に、田中強化本部長は異例の策を示唆した。
「不測の事態。村上選手が出る出ないの影響を計算をして、もう一度理事会に提案する可能性がある。補欠か、(代表入り最低条件の)NHK杯12位以内というのを取り除くのか」。
急きょとなる“救済条項”の追加。他競技において、世界選手権メダリストなどの実績のある選手が、怪我などの状況を考慮され、代表に選出されることはある。ただ、それも救済事項が明記されていた場合。すでに発表済みの選考要項を変更するとなれば前代未聞だ。特に体操は昨年、リオ五輪代表の宮川紗江がパワハラを告発した際に、透明性、公正性が問われたばかり。批判が噴出する可能性もある。それでも自国開催の五輪舞台に、団体として立てない事態は何としても避けたいという事情もある。田中強化本部長は「深く重く受け止めている。できるだけのことをして、なんとか枠を取りたい」と、神妙な面持ちで話した。
団体枠獲得には、世界選手権ですでに出場枠を獲得している米国、ロシア、中国を除く上位9カ国に入る必要がある。昨年の世界選手権団体で、日本女子は6位。村上抜きでも米国、ロシア、中国を除いた9位以内に入れる可能性は十分にある。田中強化本部長は「苦しいですけど、枠は取れるんじゃないかと思う。しっかり取りこぼしのないように、安定感をつけたい」と“村上不在”の場合の戦略も思い描き、代表最年長の寺本明日香(ミキハウス)も「メダルは苦しいですけど、五輪の権利は大丈夫だと思う」と、話した。ただ、これ以上、主力に負傷者が出た場合は一気に崖っぷちに追い込まれる。
現時点で代表入りの可能性がない村上は涙を浮かべながら「みんなが五輪出場権を勝ち取ってくれると信じている」と、祈るように話した。
東京五輪販売店
200年に一人の天才ボクサーが語る「井上尚弥の底知れない強さ」
現役時代、所属していた協栄ジム会長、故金平正紀に「具志堅用高を超える逸材。200年に1人の天才」と絶賛された元WBAジュニアウエルター級1位、日本同級&日本ウエルター級王者の亀田昭雄。
本シリーズでお馴染みの彼に、エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)を2回1分19秒で沈めてIBFバンタム級タイトルも手に入れた井上尚弥について訊いた。
いやぁ、井上尚弥は今回も見せてくれましたね。本当に強い! 非の打ち所がありません。
ファーストラウンドは、エマヌエル・ロドリゲスのペースでした。ロドリゲスは井上を喰ってやろうとプレッシャーを掛けていましたね。19戦全勝12KOの世界王者ですから、自信があったのも当然です。でも、そこにロドリゲスの誤算がありました。
身長もリーチもロドリゲスが優っていたのですから、もっと距離を取って井上を懐に入れてはいけなかった。なのに、打ち合いましたね。それはつまり、井上の得意な接近戦な訳です。
第2ラウンド、井上は右ストレートを当ててリズムを作っていきました。で、30秒に左フックをクリーンヒットして最初のダウンを奪った。あれは、身体が自然に動いたものでしょう。井上にしてみれば、シャドウボクシングのように手が出たんだと思います。
ロドリゲスが立ち上がった後に、右ボディで2度目のダウン、そして3度目のダウンは左ボディで奪った点に井上の底知れぬ能力を感じます。
ボクサーって、ダウンを奪ったら顔を打ちたくなるものです。上への攻撃で決めたいと思うものなんですね。でも、相手の意識が頭へのディフェンスであることを理解して、敢えて下を狙っている。その冷静さに驚きました。
次の相手であるノニト・ドネアも名チャンピオンでしたが、井上には敵わないでしょう。井上の強さ、巧さは群を抜いています。間違いなく、ドネアにも勝つでしょうね。そうしたら、更に階級を上げるんじゃないでしょうか。相手がいませんから。
前回もお話ししましたが、https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20181009-00099791/ 故金平正紀会長が僕に付けた「200年に一人の逸材」というキャッチコピーは、井上尚弥に差し上げます(笑)。今後、どんな活躍を見せてくれるか。どこまで上っていくか。本当に楽しみです。
貴景勝、痛々しい再出場 変化に屈し「自分が弱いから」
土俵に戻った貴景勝の右脚には広く、手厚くテーピングが巻かれていた。4日目の御嶽海戦で痛めた右膝が完治していないのは明らかだった。
立ち合い。向かって左側に動いた碧山に、諸手で突いて出た新大関の足はついていけなかった。強くはたかれ、腹からばったりと土俵に落ちた。「自分が弱いから(変化に)かかっただけ」。右膝は関係ないと言わんばかりだが、言葉通りには受け止められない。
負傷後は回復に努めてきた。患部への注射を行い、体に多くの酸素を供給する「高気圧酸素カプセル」も使った。周囲からは「もう一場所あるから」と休場を勧める声もあったという。「休むのは気持ち的には楽かもしれない。それでは精神的に成長しない」。再出場を選んだ理由だ。
しかし、痛みを抱えながらの出場なら将来にも影響する。それだけではない。土俵下で見守った高田川審判長(元関脇安芸乃島)は「万全でないのなら(土俵に)立ってはいけない。相手に失礼になる」と厳しい。師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)によると、部屋に戻ってきた貴景勝は「明日もやるつもりでいます」と話したという。ただ、20日の朝稽古は休んで治療のため、病院に行くとも。師匠は再休場の可能性を否定しなかった。令和最初の本場所で、新大関が正念場に立たされている。
男子100Mに伏兵 小池が10秒04で五輪参加標準突破
陸上・セイコー・ゴールデングランプリ大阪」(19日、ヤンマースタジアム長居)
男子100メートルで、昨年のアジア大会200メートルを制した小池祐貴(24)=住友電工=が10秒04で4位に入った。小池は10秒17の自己ベストを大幅に更新し、20年東京五輪の参加標準記録(10秒05)を突破した。リオデジャネイロ五輪銀メダリストで9秒74の自己ベストを持つジャスティン・ガトリン(37)=米国=が10秒00で優勝。9秒98の日本記録を持つ桐生祥秀(23)=日本生命=が10秒01で2位に入った。
小池は「冬季練習をしっかり積んで体が大きくなり、エンジンが大きくなった。今季自己ベストは出るだろうと思っていた」と好記録も想定内だったようす。激しい代表争いとなる東京五輪の同種目だが、現状ではあくまで200メートルをメインに据えている。その強化のために100メートルに力を入れてきただけに「100メートルはサブ種目の意識が抜けない」と本音も。五輪の決勝を目指す“本業”へ「(100メートルへの取り組みで)トップスピードが上がった。後半に自分の強みを出せば200メートルにつながる」と手応えをつかんだようだった。
リレー侍リベンジ、桐生「つなごうという気持ちを」
<陸上:セイコー・ゴールデングランプリ大阪>◇19日◇ヤンマースタジアム長居
◇男子400メートルリレーは日本が38秒00で優勝した。
バトンミスにより予選で失格に終わった世界リレー大会から1週間。今大会の男子400メートルリレーも第1走者から多田修平(22=住友電工)、山県亮太(26=セイコー)、小池祐貴(23=住友電工)、桐生祥秀(23=日本生命)と同じメンバーで挑んだ。
第1走者の多田は「結構、いいスタートが切れて37秒台を目指したが残念は残念だったが優勝できてよかった」。第2走者の山県は「先週のこともあったので、今回つないで優勝する姿をお見せしたいと思っていたので、出来てよかった」。第3走者の小池は「終始冷静に走れて、会場のみなさんも盛り上がってて気持ちよく走れた」。アンカーの桐生は「今回はバトンで先週のことがあったので、小池君とはつなごうという気持ちを言っていたので、まずはつながってゴールできてよかった」と振り返った。
世界リレ
大会はバトンミスこそあったが、個々のラップタイムを見れば、日本記録37秒60を出したリオ五輪決勝と遜色なかった。ミスがなければ、好記録が誕生していたという手応えも得ていた。今回、バトンはよどみなくつながり、タイムも付いてきた。
20年東京五輪の出場権は今秋の世界選手権(ドーハ)の上位8カ国と、残る8カ国は記録によるランキング順で決まる。もちろん日本は世界選手権で切符を獲得することを念頭に置くが、不測の事態への備えも必要。そのため日本陸連の土江五輪強化コーチも今大会で記録を出すことを重要視していた。
谷川翔がNHK杯初V 2位航と兄弟ワンツー達成
<体操:NHK杯>◇19日◇東京・調布市武蔵野の森総合スポーツプラザ
谷川翔(20=順大)が昨年の悪夢を払拭(ふっしょく)した。持ち点との合計合計254・363で初優勝を果たした。2位が兄の谷川航で兄弟ワンツーフィニッシュとなった。
今年と同じく全日本選手権を制し、リードを保って迎えた昨年大会。内村航平、白井健三と同組で競り合い、5種目を終わって首位で迎えた最終鉄棒の演技で落下した。一気に4位まで順位を落として、面前にあった世界選手権代表の座まで逃した。補欠として帯同したドーハで、日本代表が団体総合で3位に甘んじる姿を焼き付けた。
「NHK杯というのはいまでも怖い、そういうのはあるんですけど、ここまで来たらやるしかない。去年の悔しさは忘れなくて良いが、嫌なイメージは全部忘れて伸び伸びやるしかない」。17日の開幕前日会見ではそう誓った。最大の脅威となる内村航平も予選落ちしており不在。「その点では怖いというのないが、一緒に戦って勝ちたかったというのはあります」と気概は見せたが、新時代の旗手としても勝ちたかった。
根っからの明るい性格。この日の選手入場でも投げキッスのパフォーマンスで笑顔を見せた。試合直前練習を終えて仲間から緊張してるのではと突っ込まれると、右手と右足、左手と左足を交互に一緒に出して歩く“緊張してますパフォーマンス”を披露し、周囲を和ませた。
昨年まで内村が10連覇した大会を制し、20歳で得た悲願の世界選手権代表切符。リオデジャネイロ五輪の団体総合金メダルメンバーが沈んだ今年の代表争いを首位で駆け抜けた若いエースが、世界の舞台へ飛び出す。
更なる飛躍をお祈り申し上げます。