秋だ!一番!東京五輪祭り
「僕の魂には、
才能と同じだけ悪魔が宿っている」
え・・・誰のこと・・・!?
今月末に公開されるドキュメンタリー映画、「氷上の王、ジョン・カリー」のコピーです。
ジェイムス・エルスキン監督が、そのインタの中で結弦くんについて語っていました。
’76年、欧州選手権優勝、インスブルック五輪で金、続けて世界選手権でも金、という三冠に輝き、
これ以上、目指す高みは無いかと思われてもなお、自分に満足しなかったという、ジョン・カリー。
ああ、まるで、私たちが愛して止まない、あの選手のありさまと重なるじゃないですか・・・!!!!
それまでジャンプ等の技術を競う競技でしかなかった男子フィギュアスケートに、
アートという芸術性と表現性の要素をもたらし、
現代のような魅力的な競技へとフィギュアスケートを進化させたエポックメイキングなスケーターこそ、
ジョン・カリーその人だったのです。
20世紀最大のバレエダンサーとも言われたヌレエフに倣って、彼は「氷上のヌレエフ」と称され、伝説となった彼だけど・・・・、
その人生はあまりにも壮絶。
しかしながら、
残された映像には、
「今観ても色褪せない、
高い芸術性を備えた表現、
心動かされる滑りがあった。」という。
「(ジョンにとって)何よりも戦うべき相手は、自身の理想とする姿」
「ジョンは人を満足させることはできたけれど、自分を満足させることはできなかったんじゃないか」
ジェイムス・エルスキン監督は、
ジョンの生きざまについて、このように語ってらっしゃいます。
・・・まるで、結弦くんについて語っているのかと錯覚させられそうです。
実は監督は、この映画を作る前は、そんなにフィギュアスケートには関心が無かったというんですね。
ジョン・カリーの演技と生き様には魅了されていたけど、だからといって、フィギュアスケートそのものには、そんなに興味を持たなかったというんです。
ちょっと驚きました。
でも、自分の周りを振り返ってみると、
そのような人は、珍しくない・・・っていうのも、事実。
実際、私の周りにも、
たまたま見た羽生結弦選手は忘れられないほどに素敵だったけど、
他の選手も見てみたら、特に、に惹き付けられる訳じゃなかった・・・って言ってるような、
”オンリーファン”の方って、地味に、昔からいるんですよね。
何かが、結弦くんにはあるのだと、
胸の奥から囁いてくるような感覚。
ジェイムス・エルスキン監督は、さすがに映画を作るとなったら、ジョン・カリー以外の選手を(現代の現役選手も含め)参考程度にでも見ておかなければな、ということだったのでしょう、ご覧になったに違いありません。
その結果・・・・
「ジョンに近い存在」が、今のスケート界にいるかどうか?という問いに、
逡巡することなく、
「ユヅル・ハニュウさんがいちばんジョンに近い存在ではないかと思います。」と答えてらっしゃる
「技術も高いものをお持ちですし、芸術面でも素晴らしい、卓越したものがあると思います。他の選手と比べると抜きん出ていると感じます。」
そして、スポーツ界には、サッカーのメッシのように、天才と言える存在がいる、と語ります。
ただすごいだけではなくて、ほんとうに惹き込まれるものを持っている選手を天才というのだと。
観れば楽しいというだけでなく、
より迫力があって、その人に感情移入したくなるものをもっている選手。
「ハニュウさんもそうですね」と。
そして、スポーツもアートも、
人の心を揺さぶり、感動させ、その結果、
一体感で人々を繋ぐことができるものだと語るのです。
結弦くんを見ていて、私たちがよく感じるファン同士の一体感、
あの2015年のNHK杯で、まるで公開練習でもあるかのように、応援する気持ちが、会場全体で一つになっていると確信された、
あの時の感覚を思い出します。
スポーツだからこその、一体感を、
あの時私は、間違いなく、感じていたのだと、思うのです。
そのようなレベルまで、
スケートを高めることができたのは、
「戦うべき相手は、自身の理想とする姿」
と捉えていて、
どんな称賛を受け、どんなに多くのファンを獲得したとしても、
「自分を満足させることなく」
精進したからこそ、なのだなと、
今、改めて感じいったのでした。
ジェイムス・エルスキン監督のインタ全文は、こちらで。
◆羽生結弦へ受け継がれる技術とアート。伝説のスケーターが映像で甦る。5/20(月) 7:01配信 「Number Ex」松原孝臣
◆『氷上の王、ジョン・カリー』公式
2020年5月31日(金)
開
◆新宿ピカデリーで行われたジャパンプレミア
(町田樹氏、宮本賢二氏登壇)
「未来へと受け継がれるジョン・カリーの魂」
●FEATURES無料配信 5月25日(土)13時~6月3日(月)13時まで →
●CS放送 J SPORTS 4
2020年6月3日(月)23時~23時30分
●Jスポで有料配信中(~5/31)→
人の心を揺さぶり、
心の底から湧きあがる一体感で、
人々を繋いでいく天才アスリート。
まさに、結弦くんに相応しい言葉ですね
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明日から始まる西川さんのクリファについて近所のお店で訊いてみたら、
「枚数少ないから、早めに来てね」と・・・
品揃えは店舗で色々です。ご近所に行かれる方は、予め電話などで確認の上、出向いた方が確実と思います。
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画像は感謝してお借りしました。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
20秒で理解する東京五輪
(バナー掲示禁止の件、記憶に新しいが、その話題は記事の最後に書きますね)
今、体操のNHK杯が「武蔵野の森」で行われているのですが、昨日の女子での、まさかの出来事に胸を痛めています。
ざっと状況を追うと、
体操女子団体って、今やっと、世界の表彰台が見えるところまで伸びてきたところだったんですよ。
まさに、東京五輪で、表彰台を狙えるぞってところまで、地道に成績をあげてきた。
その立役者は、言うまでもなく、18年世界選手権個人総合銀メダリストの村上茉愛。
日本人女子選手として63年ぶりの種目別金メダル(ただ、63年前の大会は有力選手不出場だった事情あり)と、とにかく、型破りな強さと安定感を発揮した彼女がいたからこそ。
チームとしても、主将の寺本明日香選手との二本柱がとても良い雰囲気を作ってきて、宮川紗江選手など、若手成長株の活躍にもつながっていたと思う。
※
その茉愛ちゃんが、新技、超高難度技を練習していく中で、持病の腰痛が悪化し、ついに、当日直前練習で涙の棄権となってしまったんです。(ニュース本文は、この記事の最後に掲載)
今までも、大会中、演技の合間に治療を受けながら出場したこともある茉愛ちゃんが、世界選手権出場権を得るため必須となる大会を棄権したということは、彼女の身体の状態が前代未聞に危機的な状況にあるということ。
今シーズンの他の大会をスルーして休養と治療にあてれば、10月の世界選手権に間に合う可能性は高いんじゃないかあ。
でも、今回、何より驚いたのは、
怪我などの負傷のリスクが高い体操で、
「世界選手権メダリストなど実績ある選手を、怪我などの状況を考慮して代表に選出するための、救済事項」が無かったということ。
(それで、田中光女子強化本部長が急遽、救済事項を作るべきかと理事会で話し合う必要性を主張したのが、昨夜。)
フィギュアスケート同様、体操も技の高難度化が激しく、既に目視確認が難しいレベルになってきたこともありジャッジにAI導入という機運が高まった訳でもある。
H難度を持つ貴重な二人、茉愛ちゃん紗江ちゃんが欠けた状態での日本女子の演技を見守ったが・・・やっぱり、パワーが圧倒的に、足りない。
紗江ちゃん無しでも団体で6位に入った去年の実績を考えれば、エース茉愛ちゃんが欠けても12位には入れる可能性は十分に考えられる訳だけど、
・・・どうなんだろうなあ・・・・。
明日香ちゃんも怪我で泣かされてきた選手だし、杉原愛子ちゃんも怪我から復帰したばかり。
これ以上怪我がないことを前提として戦うのは、現実的かどうか。
ただ、考えようによっては、
もし、茉愛ちゃん抜きでも団体出場権は確実に取れるだろうという見込みになれば、茉愛ちゃんには東京五輪に向けた身体作りと治療に専念してもらい、
東京五輪での団体メダルと個人総合金とに向けて、準備する期間を与えられるのだということにもなる。
トップ選手が怪我に泣くのは、トップを維持するためのトレーニングと治療との両立が難しいから。
敢て、治療を優先する時間を取ることを、結果的に選ぶというのも、一つの”作戦”かと思う。
茉愛ちゃんのシリバスの破壊力、ハンパ無いんだから!!
東京五輪で炸裂するシリバス、絶対に、みせて欲しい!!!
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆
ところで、最初に書いたバナーの件、びっくりしたんだよね。
2017年全日本の時には、
会場の構造上の理由によりバナー掲出は不可ってことだったよね。
でも、昨日の体操の会場では、フツーにバナーが出されていたの。
(画面撮影の画像はおゆづりいただきました)
何で、全日本フィギュアの時には、ダメだったんだろう?
何か、構造上の変更が加えられたの?
誰か、ご存じの方、いらっしゃいませんか????
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最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
↓↓以下は、体操・村上茉愛選手棄権に関するニュース2つ
◆村上茉愛がNHK杯棄権 世界体操はアウト 東京五輪団体に暗雲
体操の19年世界選手権代表選考を兼ねるNHK杯は18日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで女子個人総合が行われ、日本女子のエースで18年世界選手権個人総合銀メダリストの村上茉愛=日体ク=が、両仙腸関節症で棄権した。
以前から腰痛を訴えており、17日の前日会見も大事を取って休んだ。この日の試合前には、途中で練習を中断し涙を流す場面が。最後は杉原愛子や寺本明日香ら、1班の選手と涙で抱き合い、フロアを後にした。
2位に入った4月の全日本選手権後には「腰がちょっとよくなかった。新しい技をやっていく上で、背中がどんどん張ってきて、腰が痛くなっていた立ち上がるのも、ひどくなったりした」と話していた。
体操女子の東京五輪団体出場枠は4人で、開催国枠はない。日本は今年の世界選手権で、既に出場が決定している米国、ロシア、中国を除いて9位以内に入る必要がある。エース不在の中、東京五輪の団体出場権獲得に暗雲が垂れ込めた。
↓↓その結果を受けて・・・
◆腰痛で棄権、体操・村上茉愛 “救済条項”追加で世界選手権代表選出か 5/19(日) 8:30配信
女子が行われ、18年世界選手権個人総合銀メダリストの村上茉愛(22)=日体ク=が、両仙腸関節症のため棄権した。最低条件だったNHK杯12位以内がなくなり、現在の規定では20年東京五輪の団体出場枠が懸かる今年の世界選手権(10月開幕・ドイツ、シュツットガルト)代表入りの可能性が消滅した。ただ、田中光女子強化本部長(46)は「不測の事態」とし、急きょ救済事項を提案することを示唆した。
まさに“掟破り”といえるプ
ンが浮上した。女子の大黒柱の村上が、試合直前の練習で腰痛を悪化させ棄権となり、現行規定で世界選手権代表入りの可能性が消滅。団体出場枠の懸かる大一番で、エース不在となる緊急事態に、田中強化本部長は異例の策を示唆した。
「不測の事態。村上選手が出る出ないの影響を計算をして、もう一度理事会に提案する可能性がある。補欠か、(代表入り最低条件の)NHK杯12位以内というのを取り除くのか」。
急きょとなる“救済条項”の追加。他競技において、世界選手権メダリストなどの実績のある選手が、怪我などの状況を考慮され、代表に選出されることはある。ただ、それも救済事項が明記されていた場合。すでに発表済みの選考要項を変更するとなれば前代未聞だ。特に体操は昨年、リオ五輪代表の宮川紗江がパワハラを告発した際に、透明性、公正性が問われたばかり。批判が噴出する可能性もある。それでも自国開催の五輪舞台に、団体として立てない事態は何としても避けたいという事情もある。田中強化本部長は「深く重く受け止めている。できるだけのことをして、なんとか枠を取りたい」と、神妙な面持ちで話した。
団体枠獲得には、世界選手権ですでに出場枠を獲得している米国、ロシア、中国を除く上位9カ国に入る必要がある。昨年の世界選手権団体で、日本女子は6位。村上抜きでも米国、ロシア、中国を除いた9位以内に入れる可能性は十分にある。田中強化本部長は「苦しいですけど、枠は取れるんじゃないかと思う。しっかり取りこぼしのないように、安定感をつけたい」と“村上不在”の場合の戦略も思い描き、代表最年長の寺本明日香(ミキハウス)も「メダルは苦しいですけど、五輪の権利は大丈夫だと思う」と、話した。ただ、これ以上、主力に負傷者が出た場合は一気に崖っぷちに追い込まれる。
現時点で代表入りの可能性がない村上は涙を浮かべながら「みんなが五輪出場権を勝ち取ってくれると信じている」と、祈るように話した。
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