これでいいのか対抗戦
以前から秋山選手についてはトップ固定を主張していました。
ただし、将来的な対応として、キャンプできちんと秋山選手を3番に据えてサインプレーやケーススタディ形式の練習を取り入れて、準備万端であれば3番も可としたいことも述べていました。
要するに行き当たりばったりで、ずっとトップ起用前提の練習を積み重ねておいて、シーズン中に突如、打順を変えるのは禁じ手だと言うことです。
さて、ハワイでの優勝旅行の最中、秋山選手自身の言葉で3番も受けて立つとの言葉が。
ベンチはこの言葉に甘えては駄目です。
複数年契約が結べなかったために、来年がライオンズのユニを着用する最後の年になります。
トップから3番と言うことは出塁してホームを踏む役割からランナーを還す役割になることを意味します。
ここで考えなければならないのは、3番が機能するのは1、2番の出塁しないと機能しきれないと言うことです。
浅村が今年により成績を落とす可能性が高いのは秋山選手より出塁できる打者がタンパリング球団には来年もいないことが確実だからです。
ただ、FAで浅村に9億円を払える球団だけに来年は秋山選手に10億円どころか12億位を積んでくることも想定されます。
例えば12億円の5年契約だと60億円となり、メジャーの遜色がないので移籍への障害はなくなります。
そうは言っても、来年まではライオンズの選手なので1番か3番かはファンには大事な問題です。
秋山選手の場合、出塁率、得点圏打率、OPSのいずれを取ってもトップクラスなので、3番も十分な対策を講じての起用なら成功は確実です。
問題は1番の方で金子選手だけは起用してはまずいと思います。
左右の打席で内容が違いすぎます。しかも、最初の打席では初球から振ってくるので、初回に初球打ちしてあっけなくアウトになったりするので興ざめです。
分かりやすく言えば金子選手は打ち頃のボールを確実にヒットにする確実性がないのに、さらに確実性を下げる内容を見られるのでトップに起用するのは控えた方が本人にもチームにもためになるということです。
したがって、トップは機動力も使える前提で考えれば外崎選手か源田選手ということになります。
鈴木将平選手などが覚醒すれば迷うことなく起用したいところです・・・。
まだ、少し無理ですね。強振してはいけません。そういう打順ではないです。
外崎選手をトップにすれば出塁率、長打力とも源田選手より上なので相手投手には嫌でしょう。
源田選手をトップにすれば2番に外崎選手が来るので「源田-外崎-秋山-山川-森-メヒア」と来ると左右で並ぶのでワンポイント起用を多く用いないといけなくなるので、相手ベンチには嫌でしょう。
セカンドの対策もそうですが、いずれにしても早めに対策を決めて、選手に伝えてキャンプインの時にはベンチの考えを選手が共有していないといけません。
後手に回ると勝てる試合も勝てなくなります。
また、実力で上を行っても苦戦したりするのは必至です。
毎度、ラグビーの例で申し訳ないのですが、大学選手権が始まっています。
慶應義塾慶應義塾體育會蹴球部(対抗戦3位扱い)は関西3位の京産大の挑戦を受けました。
京産大はスクラムとモールというパワー系のプレーに優れたチームですが、関東で同じラグビーを志向する明治には2年連続で競り合い1勝1敗です。
明治に勝利した慶應の立場は、本来なら「蹴散らさないといけない相手」だったと思います。
方法としては、京産大の土俵にならないように密集から離れた位置にパスを飛ばして人数を余らせるプレーが定石です。
展開力は関東でも下位相当のチームなので走りことは考えなくいてもよい相手です。
走っても最後はパワープレーでしか来ないことは関西のリーグを見ていれば明らかです。
ところが、慶應フォワード(FW)は京産大のお株を奪いモールで京産大を圧倒します。
前半21-5で折り返しかと思ったら、京産大に走られてしまい反撃の狼煙を許しました。
結局、最後まで食らいつかれて43-25と辛勝に終わりました。
立命館を木っ端みじんにした明治とは格段の違いです。
原因は「京産大対策不十分」に尽きます。
京産大の長所であるモール、スクラム対策はできていました。
しかし、長所を封じられた京産大が窮鼠猫を噛む戦術で走ってくるラグビーをしてくることまで思考が及ばなかったことです。
準々決勝は対抗戦で14-21で競り負けた早稲
が相手です。
全国大会での対戦は11年前に決勝戦で対戦して以来だと思いますが、私は現地で応援しておりました。
日本代表で前回のワールドカップでも活躍した山田、ハードタックラーの出雲らスーパーバックスを擁して全盛期の早稲田を苦しめました。
しかし、今日の戦いぶりを見ている限り、8年前の近畿大学に思わぬ苦戦をして、次戦で対抗戦で勝利した帝京に大敗した時を思い出します。
チームでの対策の共有が大事なことは言うまでもないことです。
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