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仕事? 観光? キンコン西野は何故タイへ?
そういえばキングコング西野って、なんでチョコチョコ海外へ行ってるの?
海外で女性の肩を抱き寄せて撮った写真をブログをアップすると、
「何をしに行っているんですか?」
という質問をよくいただきます。
アヒル口を決め込んで、鼻の下を伸ばしている中年の生き様に不快感を覚えて言っている方もおられれば、
「チョコチョコ海外に行っている目的はマジでなんでだろう?」
と純粋な疑問を持たれている方もいらっしゃいますので、お答えします。
僕が海外に行く時の目的は、例外もありますが大体3パターンです。
①絵本の個展
②ブックフェアに出展
③絵本のロケハン
①に関しては説明不要だと思うので、②から説明しますと…
『ブックフェア』で有名なのは、イタリアのボローニャで開催されている「ボローニャ・ブックフェア」で、言ってしまえば、絵本の見本市ですね。
この日は世界中の出版社のバイヤーが集まっていて、そこでまぁ、
「よってらっしゃい、見てらっしゃい。2017年、日本で一番売れた『えんとつ町のプペル』の版権を買いませんかぁ~?」
と、やるわけですね。
ロボット化やAIなんぞどこ吹く風、アナログ中のアナログの叩き売りですね。
もちろん版権が売れる(出版の契約がまとまる)保証なんてありませんから、出展費用と旅費だけ持っていかれて、手ブラで帰国することもザラです。
というか、ほとんどの場合が手ブラ帰国になりますので、今後、ボローニャ・ブックフェアに自身の作品を売り込むことを考えている方は、そのあたりを踏まえておいた方が精神衛生上イイと思います。
んでもって、③『絵本のロケハン』について。
今回、タイに来た理由がコチラです。
ロケハンというのは、ロケーションハンティングの略で、イラスト系(アニメや漫画や絵本)の場合だと、言ってしまえば「物語の舞台となる場所の下見」ですね。
情報や風土や伝統を取り入れて、最終的にイラストに落とし込みます。
「Googleで画像検索すれば世界中の景色を手に入れられるじゃん」
となりそうですが、ずっと絵を描いていると、とくに風景を描く場合などは、
「うるさい」
「歩きにくい」
「臭い」
「美味しい」
という、視覚以外で身体に取り込んだ情報の方が絵に説得力を持たせることが分かってきて、絵本を作るときは、必ずこうしてロケハンに来るようにしています。
今回は次回作の次に出る『チックタック ~約束の時計台~』の次か、その次に出す予定の、『(仮)月の夜のエンターテイナー』のロケハンでございます。
バンコクから更に飛行機に乗って、車に乗って、船に乗って、また車に乗って、最後は徒歩。
タイの奥の奥の奥の田舎町までやってまいりました。
町中の道が工事現場の足場のよう。
板キレを乱暴に継ぎ合わせた危なっかしい道に、すっかりと気持ちを奪われて、視線を奪われて、
「あの人、あの体重で、こんな道を歩いて大丈夫かしら? 底が抜けないかしら?」
と心配させる、この不安定さこそが視聴率だと確信。
これを、そのまま絵本に落とし込むことにしました。
おそらく、物語の舞台は『オンボロ桟橋の町』になると思います。
普通に沼地も歩いたので、靴はドロドロ
今夜は、昼間に撮影した写真をもとに、再び台本の直し。
今日、明日で、イイ感じに書き上がったら、よきタイミングでベトナム・ホーチミンに飛びます。
7月7日にホーチミンで交流会があるのです。
現在、ホーチミンで開催中の『えんとつ町のプペル 光る絵本展(入場無料)』の様子
一応『えんとつ町のプペルの宣伝会議』ということになっていますが、おそらく面白いことをしたい人同士で集まって、意見交換&企画プレゼン大会になると思います。
チケットは→
それでは、ホーチミンでお会いしましょう!
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