Fine & Bright ホラン千秋 お客さまとともに
2018/日本 上映時間94分
監督:高坂希太郎
原作:令丈ヒロ子
原作(絵):亜沙美
脚本:吉田玲子
美術設定:矢内京子
作画監督:廣田俊輔
美術監督:渡邊洋一
色彩設計:中内照美
CG監督:設楽友久
撮影監督:加藤道哉
編集:瀬山武司
音楽:鈴木慶一
主題歌:藤原さくら
音響監督:三間雅文
音響効果:倉橋静男、西佐和子
アニメーション制作:DLE、マッドハウス
出演:小林星蘭、水樹奈々、松田颯水、薬丸裕英、鈴木杏樹、ホラン千秋、設楽統、山寺宏一、遠藤璃菜、小桜エツコ、一龍斎春水、一龍斎貞友、てらそままさき、小松未可子、花澤香菜、田中誠人、折笠富美子
パンフレット:★★★★☆(780円/コンパクトながら情報量多めのパンフ。「露天風呂プリンの作り方」が載ってるのがイイ!)
(あらすじ)
小学6年生の女の子おっこは交通事故で両親を亡くし、祖母の経営する旅館「春の屋」に引き取られる。旅館に古くから住み着いているユーレイ少年のウリ坊や、転校先の同級生でライバル旅館の跡取り娘・真月らと知り合ったおっこは、ひょんなことから春の屋の若おかみの修行を始めることに。失敗の連続に落ち込むおっこだったが、不思議な仲間たちに支えられながら、次々とやって来る個性的なお客様をもてなそうと奮闘するうちに、少しずつ成長していく。(以上、より)
予告編はこんな感じ↓
80点
本作を観たのは愛聴しているラジオ番組の週刊映画時評コーナーの“今週の課題作品”になったから…ではなく(余計な前書き)。最近、娘のマナ子(仮名/7歳)がアンパンマン以外の映画も観に行けるようになってきましてね。まったく内容は知らなかったものの、本作はマナ子がスムースに楽しめるんじゃないかと思って、前売り券を購入(僕の分だけですがー)。9月下旬の休日、で妻子と観てきました。オレは、泣いたッ!ヽ(TДT)ノ ウワァァァァン!
前売り特典はでした。
5番スクリーン、満席でしたよ。
妻子と映画を観る時はポップコーン必須なのです。
鑑賞中の僕はこののようでしたよ(より)。
あらすじを雑かつ適当に書いておくと、両親を交通事故で亡くした小学6年生の少女・関織子(a.k.a.おっこ)は、祖母が経営する老舗旅館「春の屋」に引き取られまして。旅館に住み着いている幽霊・ウリ坊のせいで「若おかみ」を目指すことになると、封印されていた鬼・鈴鬼などの不思議な仲間に助けられつつ、「親を亡くした少年」や「占い師の女性」、「大ケガから回復した男性 with 妻子」などを真心で接客して少しずつ成長していったんですけれども。なんと「大ケガから回復した男性」が交通事故の加害者だということが発覚し、あらためて“両親の死”と向き合うことになってパニック状態に陥るも、「花の湯温泉のお湯は誰も拒まない。すべてを受け入れて癒してくれる」というメッセージを胸に「アタシは『春の屋』の若おかみだッ!ヽ川`Д´)ノ ウォォォォォッ!」と接客を続行! 最後は、母親が舞いたがっていた御神楽をライバル旅館の真月(a.k.a.ピンふり)と舞って、ウリ坊たちが成仏して、終わってた気がします、たぶん。
両親を亡くしたおっこは、花の湯温泉の「春の屋」で暮らすことになりましてね。
面倒くさいいろいろなお客様と接するうちに成長していく…という物語なのです。
最後はこんな感じでしたよね、確か。
観る前から評判の良さを耳にしていましたが、まさかこれほどとは!Σ(゚д゚;) キャラクターたちはとにかく魅力的だし、アニメとしてのクオリティも高いし、声優さんたちの演技も素晴らしかったし(特におっこ役の小林星蘭さんがイイ!)、コメディ的な楽しさと同時になんてテーマもしっかり描かれているしと、褒めるところまみれでしてね。ライバル役の真月を悪役として描いていない→単純な悪者がいない世界観も良かったし、高評価も頷けるというか。映画仲間の下手の縦好きさんが「を連想した」なんてことを言ってて、なるほどなぁと思ったんですが、ところどころ不穏な作りだったりするのも面白くて(ある種、ホラー映画っぽくもある)。「両親の死の認識があやふや」というのは実に子どもらしい現実逃避だし、それゆえに終盤、両親の死と向かい合うことになってパニックに陥るくだりは、なんとなく「のクライマックスでタフに見えた少女がとうとう泣き出すシーン」が重なって、死ぬかと思うぐらい泣いたというね… (ノДT) ウェェェェェ
僕はまったく気付きませんでしたが(汗)、玉子焼きの映り込みなど、細部もまたスゴいのです… (`Δ´;) ヌゥ
幽霊や鬼が「傷ついたおっこが生み出したイマジナリーフレンド」っぽくも見えるのがいいですよね。
ライバルの真月は真っ直ぐな心を持つゆえに、おっこに突っかかってくるというあたり、好感が持てます。
亡くなった両親の描写については、若干のホラーっぽさがあった印象。
まぁ、引っ掛かる部分がある人もいるとは思うのです。僕は家業を継がざるを得なかったを面白く読んだんですけど、「親もしくは親族の仕事を継がなくちゃいけない問題」が引っ掛かる人もいるよなぁと。それと、そりゃあ「児童労働問題」が頭をよぎったりする人もいるだろうし(家の手伝いだから…という名目で子ども時代を奪われた人は結構いる)。リアリティという点では、「親を失ったばかりの小学生が1人で祖母の旅館まで行くオープニング」なんて「大人は何をしてるの?」って感じだし、おっこが占い師に大量の服を買ってもらうくだりなんて祖母的には「すみません…」と
か言いようがないだろうし、クライマックスの加害者家族のくだりは、「『おっこ』なんて愛称だけで載せる雑誌なんてあるのかな?」とか「加害者サイドも泊まる前に調べればすぐ気付くだろ」とは思ったし、「そもそも2人も殺した事故の加害者がわずか1年で旅行するぐらいの状況になれるのか?」といった疑問が湧かないでもない。ただ、本作の原作は、終盤は魔界に行くようなシリーズであって。「こんなことになったらどうしよう!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ!」とか「素敵なお姉さんに服をたくさん買ってもらっちゃった!(´∀`し キャー!」と子どもたちが夢想して楽しむための児童文学ということでね、僕的にそこら辺は「いいじゃありませんか (´∀`) マァマァ」と飲み込めた次第。
「ああん、若おかみになったらどうしよう!」的なお話ということでね、僕も…若女将に…なりたいです…(少し疲れている文章)。
とは言え、強いて不満を書いておくと、「キャラクターが魅力的なだけに、話や要素が詰め込みすぎに感じた」とか「小林星蘭さんが歌う超キュートな劇中歌が配信されていないのはどういうことだ!(`Δ´) コロスゾ!」といったことは置いとくとして。正直なところ、終盤の「加害者を客として受け入れる展開」だけは、小学生にわずか1日で乗り越えさせるにはあまりに大変な問題ではないか…とは思いました。物語の着地としては見事だし、「子どもに試練を乗り越えさせる」という児童文学だから仕方ないんですけど、この点に関してだけは、おっこがあまりに「良い子」すぎる→物語の都合でキャラクターが老成化を迫られたように見えちゃって、僕がおっこちゃんに流した涙の内訳は「あまりに不憫」という点も大きかったというか。鑑賞賞後に話したら奥さんも同じことを思ってたので、こういう感想を抱く大人は結構いるんじゃないかしらん(娘は「アタシもお買い物したい!ヘ(゚∀゚*し ホエホエ!」と言ってました)。
みよちゃんと真月の姉妹エピソードとかは、もっと観たかったけど、まぁ、無理ですな。
その他、「モデルになった(1泊45,000円)に泊まるハードルは高いけど、には行きたいな…」なんて思ったことはどうでも良いとして。少し気になるところはありつつも、スゲー良い映画でしたヨ ( ;∀;) イイエイガダナー ロングラン公開も頷ける全年代にオススメのアニメであり、テレビシリーズもチェックしようかなぁ…なんて思ったり(むしろテレビの方がいろいろなエピソードを描けるから、原作小説に合ってそう)。何はともあれ、高坂希太郎監督の次回作に期待しつつ、この適当な駄文を終えたいと思います。
原作の児童文学。まで出ているそうな。
劇場版のノベライズも出てましたよ。
テレビアニメ版のDVDでございます。まであります。
高坂希太郎監督作。もあります。
ホラン千秋 今日も笑顔とまごころで
きれいなホラン千秋百貨店
鳥つくねの全容はこれから出てきます。
鳥つくねはパプリカ入りなので
常備菜がどんどん消費されて
さあ早くホラン千秋の上にタンポポを載せる仕事に戻るんだ
こちらはフルーツヨーグルト
このヨーグルト、
ホラン千秋 無理のない運転で、貴重なエネルギーを大切に
2018/日本 上映時間94分
監督:高坂希太郎
原作:令丈ヒロ子
原作(絵):亜沙美
脚本:吉田玲子
美術設定:矢内京子
作画監督:廣田俊輔
美術監督:渡邊洋一
色彩設計:中内照美
CG監督:設楽友久
撮影監督:加藤道哉
編集:瀬山武司
音楽:鈴木慶一
主題歌:藤原さくら
音響監督:三間雅文
音響効果:倉橋静男、西佐和子
アニメーション制作:DLE、マッドハウス
出演:小林星蘭、水樹奈々、松田颯水、薬丸裕英、鈴木杏樹、ホラン千秋、設楽統、山寺宏一、遠藤璃菜、小桜エツコ、一龍斎春水、一龍斎貞友、てらそままさき、小松未可子、花澤香菜、田中誠人、折笠富美子
パンフレット:★★★★☆(780円/コンパクトながら情報量多めのパンフ。「露天風呂プリンの作り方」が載ってるのがイイ!)
(あらすじ)
小学6年生の女の子おっこは交通事故で両親を亡くし、祖母の経営する旅館「春の屋」に引き取られる。旅館に古くから住み着いているユーレイ少年のウリ坊や、転校先の同級生でライバル旅館の跡取り娘・真月らと知り合ったおっこは、ひょんなことから春の屋の若おかみの修行を始めることに。失敗の連続に落ち込むおっこだったが、不思議な仲間たちに支えられながら、次々とやって来る個性的なお客様をもてなそうと奮闘するうちに、少しずつ成長していく。(以上、より)
予告編はこんな感じ↓
80点
本作を観たのは愛聴しているラジオ番組の週刊映画時評コーナーの“今週の課題作品”になったから…ではなく(余計な前書き)。最近、娘のマナ子(仮名/7歳)がアンパンマン以外の映画も観に行けるようになってきましてね。まったく内容は知らなかったものの、本作はマナ子がスムースに楽しめるんじゃないかと思って、前売り券を購入(僕の分だけですがー)。9月下旬の休日、で妻子と観てきました。オレは、泣いたッ!ヽ(TДT)ノ ウワァァァァン!
前売り特典はでした。
5番スクリーン、満席でしたよ。
妻子と映画を観る時はポップコーン必須なのです。
鑑賞中の僕はこののようでしたよ(より)。
あらすじを雑かつ適当に書いておくと、両親を交通事故で亡くした小学6年生の少女・関織子(a.k.a.おっこ)は、祖母が経営する老舗旅館「春の屋」に引き取られまして。旅館に住み着いている幽霊・ウリ坊のせいで「若おかみ」を目指すことになると、封印されていた鬼・鈴鬼などの不思議な仲間に助けられつつ、「親を亡くした少年」や「占い師の女性」、「大ケガから回復した男性 with 妻子」などを真心で接客して少しずつ成長していったんですけれども。なんと「大ケガから回復した男性」が交通事故の加害者だということが発覚し、あらためて“両親の死”と向き合うことになってパニック状態に陥るも、「花の湯温泉のお湯は誰も拒まない。すべてを受け入れて癒してくれる」というメッセージを胸に「アタシは『春の屋』の若おかみだッ!ヽ川`Д´)ノ ウォォォォォッ!」と接客を続行! 最後は、母親が舞いたがっていた御神楽をライバル旅館の真月(a.k.a.ピンふり)と舞って、ウリ坊たちが成仏して、終わってた気がします、たぶん。
両親を亡くしたおっこは、花の湯温泉の「春の屋」で暮らすことになりましてね。
面倒くさいいろいろなお客様と接するうちに成長していく…という物語なのです。
最後はこんな感じでしたよね、確か。
観る前から評判の良さを耳にしていましたが、まさかこれほどとは!Σ(゚д゚;) キャラクターたちはとにかく魅力的だし、アニメとしてのクオリティも高いし、声優さんたちの演技も素晴らしかったし(特におっこ役の小林星蘭さんがイイ!)、コメディ的な楽しさと同時になんてテーマもしっかり描かれているしと、褒めるところまみれでしてね。ライバル役の真月を悪役として描いていない→単純な悪者がいない世界観も良かったし、高評価も頷けるというか。映画仲間の下手の縦好きさんが「を連想した」なんてことを言ってて、なるほどなぁと思ったんですが、ところどころ不穏な作りだったりするのも面白くて(ある種、ホラー映画っぽくもある)。「両親の死の認識があやふや」というのは実に子どもらしい現実逃避だし、それゆえに終盤、両親の死と向かい合うことになってパニックに陥るくだりは、なんとなく「のクライマックスでタフに見えた少女がとうとう泣き出すシーン」が重なって、死ぬかと思うぐらい泣いたというね… (ノДT) ウェェェェェ
僕はまったく気付きませんでしたが(汗)、玉子焼きの映り込みなど、細部もまたスゴいのです… (`Δ´;) ヌゥ
幽霊や鬼が「傷ついたおっこが生み出したイマジナリーフレンド」っぽくも見えるのがいいですよね。
ライバルの真月は真っ直ぐな心を持つゆえに、おっこに突っかかってくるというあたり、好感が持てます。
亡くなった両親の描写については、若干のホラーっぽさがあった印象。
まぁ、引っ掛かる部分がある人もいるとは思うのです。僕は家業を継がざるを得なかったを面白く読んだんですけど、「親もしくは親族の仕事を継がなくちゃいけない問題」が引っ掛かる人もいるよなぁと。それと、そりゃあ「児童労働問題」が頭をよぎったりする人もいるだろうし(家の手伝いだから…という名目で子ども時代を奪われた人は結構いる)。リアリティという点では、「親を失ったばかりの小学生が1人で祖母の旅館まで行くオープニング」なんて「大人は何をしてるの?」って感じだし、おっこが占い師に大量の服を買ってもらうくだりなんて祖母的には「すみません…」と
か言いようがないだろうし、クライマックスの加害者家族のくだりは、「『おっこ』なんて愛称だけで載せる雑誌なんてあるのかな?」とか「加害者サイドも泊まる前に調べればすぐ気付くだろ」とは思ったし、「そもそも2人も殺した事故の加害者がわずか1年で旅行するぐらいの状況になれるのか?」といった疑問が湧かないでもない。ただ、本作の原作は、終盤は魔界に行くようなシリーズであって。「こんなことになったらどうしよう!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ!」とか「素敵なお姉さんに服をたくさん買ってもらっちゃった!(´∀`し キャー!」と子どもたちが夢想して楽しむための児童文学ということでね、僕的にそこら辺は「いいじゃありませんか (´∀`) マァマァ」と飲み込めた次第。
「ああん、若おかみになったらどうしよう!」的なお話ということでね、僕も…若女将に…なりたいです…(少し疲れている文章)。
とは言え、強いて不満を書いておくと、「キャラクターが魅力的なだけに、話や要素が詰め込みすぎに感じた」とか「小林星蘭さんが歌う超キュートな劇中歌が配信されていないのはどういうことだ!(`Δ´) コロスゾ!」といったことは置いとくとして。正直なところ、終盤の「加害者を客として受け入れる展開」だけは、小学生にわずか1日で乗り越えさせるにはあまりに大変な問題ではないか…とは思いました。物語の着地としては見事だし、「子どもに試練を乗り越えさせる」という児童文学だから仕方ないんですけど、この点に関してだけは、おっこがあまりに「良い子」すぎる→物語の都合でキャラクターが老成化を迫られたように見えちゃって、僕がおっこちゃんに流した涙の内訳は「あまりに不憫」という点も大きかったというか。鑑賞賞後に話したら奥さんも同じことを思ってたので、こういう感想を抱く大人は結構いるんじゃないかしらん(娘は「アタシもお買い物したい!ヘ(゚∀゚*し ホエホエ!」と言ってました)。
みよちゃんと真月の姉妹エピソードとかは、もっと観たかったけど、まぁ、無理ですな。
その他、「モデルになった(1泊45,000円)に泊まるハードルは高いけど、には行きたいな…」なんて思ったことはどうでも良いとして。少し気になるところはありつつも、スゲー良い映画でしたヨ ( ;∀;) イイエイガダナー ロングラン公開も頷ける全年代にオススメのアニメであり、テレビシリーズもチェックしようかなぁ…なんて思ったり(むしろテレビの方がいろいろなエピソードを描けるから、原作小説に合ってそう)。何はともあれ、高坂希太郎監督の次回作に期待しつつ、この適当な駄文を終えたいと思います。
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