ダニーは民主主義を超えた！？

　前々回、ピンク・レディーの曲がアメリカでヒットしたという話を書きましたが、
（） ←こんなタイトルだけど (^◇^;)>
そのアメリカでの活躍が、どうも調べれば調べるほどスゴいものなので、ちょっとまとめてみます！

　さて、ピンク・レディーの楽曲 『Kiss in The Dark』 が米でヒットしたのは1979年のことでしたが、1980年になると、なんと彼女達はアメリカ3大ネットワークであるNBCで1時間の冠番組を持つようになります。

番組タイトルは、その名も「Pink Lady」！！

NBC「Pink Lady」（1980年3月1日～4月4日）

　番組「Pink Lady」は、後に「Pink Lady and Jeff」と呼ばれることになりますが、同番組は共同MCという形式で、ジェフ・オルトマン（Jeff Altman）というコメディアンが彼女達をサポートしています。

　内容としてはピンク・レディーとジェフのスタンドアップトークに、コントや歌を絡めるという趣向ですね。

ピンク・レディーとジェフ・オルトマン （共同でのMC進行）

　当時日本では、この番組は放映どころかほとんど話題にもならなかったようですが、今にしてみれば、ゲストは物凄～～い豪華な面々！！

例えば音楽ゲストは・・・

左から） チープトリック、 ブロンディ、 アリス・クーパー

　ロック・ファンならお判りでしょうが、これ、全員ロックの殿堂入りしている面々ですよ！

チープトリックは 『ドリーム・ポリス』 、ブロンディは『シェイラ』 『恋のハート・ビート』 、アリス・クーパーは 『これが俺達さ』 を演奏しています..(ﾉﾟοﾟ)ﾉ

　さらには、もうロックの伝説ともいえるこの人までも・・・

ロイ・オービソン

　ロイ・オービソンって 『プリティ・ウーマン』 が有名ですけど、ジョン・レノンも憧れた人で、ビートルズの 『プリーズ・プリーズ・ミー』 は、オービソン風に作ったとか言いますよね。
　そ、そ、その伝説のお方が、ピンク・レディーと軽妙なトークを～ ∑(ﾟДﾟノ)ノ

（演奏曲は 『オー・プリティ・ウーマン』 ）

　他にオズモンド・ブラザーズのダニー・オズモンドは、ピンク・レディーとデュエットまで…(＠▽＠；；

ダニー・オズモンド

（ 『ヘブン・ノウズ』 『ウィ・アー・ファミリー』 の2曲をデュエット）

　「ピンク・レディーのアメリカ進出は失敗だった」という人がいますが、それは「日本での空前絶後のヒットに比べて」という意味ではないでしょうか。
　アメリカの、しかもエンターテイメントという世界で、これほどまでのことをやり遂げた人達は、後にも先にも日本人で彼女達だけだと思います！

　当時、この番組が日本で放映されなかったという理由は、

> セックスアピールを前面に出したスタイルであったため、
> 国内でのイメージを損なう恐れがあるとの判断から
> 日本ではほとんど報道されなかった。
　（出典：ピンク・レディー – Wikipedia）

　ということですが、確かに番組最後の「おきまり」として、ピンク・レディーの２人がジェフ・オルトマンを誘ってお風呂に入浴するというショートコントがあります。

「日本の習慣では、一日の終りに湯舟に入るのよ」 などと言って、
水着姿になり、ジェフをタキシード姿のまま湯舟に入れるシーン。

　女性が男を誘って一緒に風呂と言うのは、やはり問題あったのか…(￣▽￣；)

しかしアメリカの青少年達が、このシーンを「今か今か」と心待ちにしていたことは断言できます（笑）！

　アメリカでも、まあ、こういうしょーもなさや、ピンク・レディーの拙い英語という問題があり、番組は、米「TVガイド」誌の特集 「全米テレビ番組歴代ワースト50」 で35位にランクされたそうですけれど…。
（ワースト1位は 『The Jerry Springer Show』  (1991年～) ）

　しかしこういう諸々を差し引いたとしても、ピンク・レディーのアメリカでの活躍は、やはり後世に語り継ぐべき功績ではないでしょうか。

当時の番組の映像は、こちら

Pink Lady （ Pink Lady and Jeff ）

　このYoutubeの映像には、数多くの英語のコメントが寄せられています。

> 彼女たちはストレスいっぱいだった
> 何故なら英語を理解してなかったから
> でも彼女たちはグレイトジョブしたよ

> ピンクレディー！　
> わたしたちは最悪だなんて思ってない！

（ 対訳／  ）

　番組内容に賛否両論あれど、ピンク・レディーを今なお愛してやまない人々が世界にいることがお分かりになると思います｡･ﾟ･(ﾉ∀`)･ﾟ･｡
ああ、ピンク・レディーはやはり、すごい人達だったっ！
ありがとう、ミーちゃん、ケイちゃん！
いいぞ、我らがピンク・レディー～～�
��～(＠>▽<＠)b

　まだまだピンク・レディーのアメリカでの快挙は語りつくせないのですが・・・

最後に、「 Pink Lady （ Pink Lady and Jeff ） 」 に出演した主なゲストは以下の通りです (^ー^* )

・バート・パークス（Bert Parks）／俳優、歌手
・シャーマン・ヘンズリー（Sherman Hemsley）／俳優
・ブロンディ（Blondie）／バンド
・ラリー・ハグマン（Larry Hagman）／俳優
・シド・シーザー（Sid Caesar）／俳優、コメディアン
・ダニー・オズモンド（Donny Osmond）／歌手
・テディ・ペンダーグラス（Teddy Pendergrass）／歌手
・グレッグ・エヴィガン（Greg Evigan）／俳優
・ヒュー・ヘフナー（Hugh Hefner）／雑誌『PLAYBOY』発刊者
・チープ・トリック（Cheap Trick）／バンド
・ローン・グリーン（Lorne Greene）／俳優、歌手
・フローレンス・ヘンダーソン（Florence Henderson）／女優、歌手
・ジェリー・ルイス（Jerry Lewis）／俳優、コメディアン
・レッド・バトンズ（Red Buttons）／喜劇俳優
・アリス・クーパー（Alice Cooper）／ミュージシャン
・ロイ・オービソン（Roy Orbison）／歌手
・ボビー・ヴィントン（Bobby Vinton）／歌手

さん(@unokandaofficial)がシェアした投稿 – 2018年Aug月11日am8時00分PDT