相思相愛と畳は新しいほうがよい
『屋根の上のヴァイオリン弾き』公式ブログをご覧いただきまして、誠にありがとうございます✨
いよいよ、ツアー公演の最終地 ウェスタ川越にやってまいりました!
考えてみると10月のお稽古から、年をまたいで、約4ヶ月・・・
長いと思っていた公演期間も気付けば、あっという間です。
本ブログも客席の熱気に負けないよう、千穐楽まで頑張ります
本日は『屋根の上のヴァイオリン弾き』をより楽しんで頂くための豆知識を紹介する、
その名も「屋根の上で中の人が考えてみた」、
略して《屋根で考えてみた》シリーズ第11弾です!
シリーズ第1弾から第10弾までお伝えしてきましたので、
宜しければ過去の記事もご一緒にご覧くださいm(_ _)m
**「屋根の上で中の人が考えてみた」《屋根で考えてみた》シリーズ!**
今回のテーマは、「ユダヤ人とジョーク」について。
突然ですが皆さん。
本作品を初めてご覧になる前、もしくは触れる前、
どんな作品だと思いましたか?
大体の方が「きっと悲しくて重い話なんだろう・・・」というイメージで劇場まで足を運ばれる方が大変多いです。
(私もそうでした。笑)
しかし!
ご覧いただいた印象はいかがでしたか?
決して、笑顔溢れるハッピーなミュージカルという訳ではないですが、
所々に笑いのエッセンスが沢山織り込まれているのを感じた方も多いのではないでしょうか。
客席から思わず笑いが溢れるシーンですが、
ゴールデさん怒ってます・・・
単刀直入に言うと、ユダヤ人はジョークが好きなんだそうです。
ジョークを言える人は、頭の回転が早く、
自由な発想が出来る賢い人とされるようでして、
ユダヤ人のジョークを集めた、ジョーク集が日本でも出ているほど!
また、映画監督ウッディ・アレンさんは、コメディアンとして有名ですよね。
彼もユダヤ人です。
『屋根の上のヴァイオリン弾き』では、
冒頭のナンバー「Tradition -しきたり-」中、村人同士のジョークのやりとりを垣間見ることができます。
例えば、
アブラムさんと仲人イエンテさんとの縁談をめぐるやりとり、
乞食のナフムと肉屋のラザールの”お恵み”をめぐるやりとり、
更には、村人全員から敬われていて、先生のような存在であるラビ(司祭)さまもジョークを言います。
しかし、
彼らは単に笑うことが好き、ユーモアを持って他人と接することでコミュニケーションを図っている、
というだけではないようです。
テヴィエさんが、
どうやって、ツァイテルとモーテルの結婚を認めてもらおうかを考えているシーン!
テヴィエさんが見る夢も、なかなかユーモアに溢れています!
1946年に出版された「夜と霧」。
ナチスの強制収容所経験に基づいたお話です。
作者の精神科医ヴィクトール・フランクル自身もユダヤ人であるがため、ナチスによって捕らえられ、強制収容所での生活を余儀なくされました。
「こんな悲惨な状況の中では、誰もが人間性を失ってもおかしくはない」
彼自身が経験した内容を元に、本書は綴られています。
しかし、その中にこのような記載があるのです。
「ユーモアは自分を見失わないための魂の武器」
「深刻な時ほど笑いが必要だ。ユーモアの題材を探し出せ。そこに現状打破の突破口がある」
「ユーモアとはほんの数秒間でも、周囲から距離をとり、状況に打ちひしがれないために、人間という存在に備わっている何かなのだ」
どんな状況であっても、自分の心の在り方は自分で決めるー
それは決して誰にも奪えない、「人間の最後の自由」なのではないでしょうか。
彼らユダヤ人は、辛く苦しい迫害の歴史を背負ってきました。
その苦境であっても過去の悲しみばかりに目を向けず、未来へと、前を向いて歩くために、
自分や周りの人の気持ちを切り替える手段として、「ジョーク」が活躍していたのかもしれません。
また、ユダヤ人がユダヤ人としてアイデンティティを保つために、「笑い」によって、生きるということ自体を明るく捉えようとしたのかもしれないですし、
それが彼らの生きる原動力になっていたのかもしれない、と感じます。
彼らが見つめる先に、幸せがあることを願ってやみません。
ちなみに、ビジネスに成功している人の中で、ユダヤ人が多いのを耳にしたことがある方も多いかと思います。
異国でも対立を恐れずに議論するユダヤ人にとってのコミュニケーションの武器として、「ユーモア」が活用されてきた、彼らにとっての大切な知恵のひとつと言えるかもしれませんね。
皆さまはどう感じられましたでしょうか?
さてさて、ウェスタ川越では明日から始まる公演に向けて、
準備の真っ最中です
舞台上から見ると客席はこのような感じに見えます!
明日の開幕が楽しみです♩
『屋根の上のヴァイオリン弾き』の大千穐楽まで残り3回!
引き続きのご声援、何卒宜しくお願いいたしますっ<(_ _*)>
**舞台 プロモーション映像(本作の魅力がグッと詰め込まれています!)**
**開幕直前スペシャルPV**
世界は変わっても、家族の絆は変わらないー
親から子へ、子から孫へと受け継がれる愛と旅立ちの物語。
記念すべき日本初演50周年公演をお見逃しなく!
【TICKET】
◆東京/日生劇場
2017年12月5日(火)〜29日(金)
*東宝ナビザーブ
*東宝テレザーブ
03-3201-7777(9:30〜17:30)
千穐楽を迎えました!誠にありがとうございました。
◆
2018年1月3日(水)〜8日(月)
*梅田芸術劇場オンラインチケット
千穐楽を迎えました!誠にありがとうございました。
◆
2018年1月13日(土)〜14日(日)
*マリナート窓口
054-353-8885(9:00〜22:00 ※月曜休館・月曜祝日の場合は翌平日)
*テレビ静岡
054-261-7011(平
9:30〜17:30)
千穐楽を迎えました!誠にありがとうございました。
◆
2018年1月19日(金)〜21日(日)
*キョードー東海TICKETS ONLINE
*キョードー東海
052-972-7466
千穐楽を迎えました!誠にありがとうございました。
◆
2018年1月24日(水)〜28日(日)
*博多座オンラインチケット
*博多座電話予約センター
092-263-5555(毎日10時〜18時)
千穐楽を迎えました!誠にありがとうございました。
NEXT◆
2018年2月10日(土)〜12月(月祝)
*ウェスタ川越オンラインチケットサービス
【STORY】
1905年―帝政ロシアの時代、アナテフカという寒村で酪農業を営むお人好しで
働き者のテヴィエ(市村正親)は、信心深くて、楽天家で、
25年連れ添っている妻のゴールデ(鳳 蘭)には頭が上がらないが、
5人の娘たちを可愛がり、貧しいながらも幸せな日々を送っていた。
長女のツァイテル(実咲凜音)、次女のホーデル(神田沙也加)、
三女のチャヴァ(唯月ふうか)、年頃の娘たちの今の最大の関心事は、自分たちの結婚について。
今日もイエンテ(荒井洸子)が、ツァイテルに縁談を持ってきている。
娘たちは気もそぞろ。娘たちにとっても、姉さんが早く結婚を決めてくれないと、
自分たちに順番が回ってこないからだ。
だが一方、ユダヤの厳格な戒律と“しきたり”に倣い、
両親の祝福が無ければ結婚は許されない。
そんなある日、金持ちで肉屋のラザール(今井清隆)からツァイテルを後妻に迎えたいと
申し出を受けたテヴィエは、酔った勢いでついつい結婚に同意してしまう。
長女の結婚相手が見つかったことで妻のゴールデも大いに喜んだが、
当のツァイテル本人には仕立屋のモーテル(入野自由)という相思相愛の存在があった。
ツァイテルとモーテルの熱意に心を動かされたテヴィエは、ついに若い二人の結婚に同意する。
が、結婚の許しを同時に二つも出してしまったテヴィエ、ゴールデやラザールに
何と切り出せば良いのやら…。
さらには、次女ホーデルは革命を志す学生のパーチック(広瀬友祐)を追ってシベリアへ旅立ち、
三女のチャヴァはロシア人学生のフョートカ(神田恭兵)と結婚したいと
言い出し駆け落ち同然で家を飛び出す始末。
そしてテヴィエ一家にも、革命の足音と共に、故郷を追われる日が刻々と迫っていたのだ―。
次回の更新もお楽しみに〜♪