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ダイナモ大好き!コレクション

どうも、はちごろうです。

映画「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」の感想。続きです。

闇の中で追い詰められるチャーチル

で、本作は欧州で吹き荒れるナチスドイツの脅威に対して、
徹底して戦うか、それとも和平を結ぶかの
重大な決断を迫られる男の姿を描いているわけなんですけど、
このチャーチルの孤独を表現する描写というのがしばしば見受けられまして。

例えばエレベーターで移動中のシーン。
彼がエレベーターに乗っているその姿を真横から映してる。
周囲は完全に真っ黒で、そこをチャーチルを乗せたエレベーターの箱だけが
画面の中をずーっと移動していくシーンが出てくるんですね。
あと、彼が米国に電話で協力を要請するシーン。
協力に及び腰の米国から思うような返事がもらえず、
というか体よく断られてしまうわけなんですが、
その電話を切ったあとのチャーチルの姿も、
画面の周囲は真っ暗で、その中に失意の表情の彼が独りで座ってる。
その姿を真横から撮影してるわけです。
その事で彼の置かれた孤独な立場というのが上手く表現されてる。

一方、中盤の展開でこんなシーンがあって。
チャーチルの思惑が理解されず、結果政策が足踏み状態になってしまい、
そうこうしているうちに二つある戦場の一つを
結果的に見捨てる決断をすることになるんですが、
その公的文書を代筆する女性秘書のレイトンに
「非情な文書を書かされるより、情報を知らされない方がつらい」と言われ、
彼は女性の入室が制限されてる作戦司令室に彼女を連れて行くんですね。
つまり、現状こうなってるからこういう決断をしなければならないと、
レイトンに大きな地図を使って説明をするわけです。
で、そのチャーチルが彼女を司令室に連れて行くシーン。
そこでまず彼とレイトンは司令室の扉に付いている小窓から
中をのぞくカットが出てくるんですね。ここでも二人の周囲は真っ黒で。
そこからチャーチルが彼女を連れて部屋に入る。
つまり二人が戦況を共有することで、互いに孤独でなくなったという
その開放感というのを描写しようとしてるのかなと思いました。

物事、ひとつの視点だけで観るのは早計で

ただ、今回のチャーチルの決断に対しては、私はちょっと賛否両方あるというか。
本作で一応の悪役とされているハリファックスの主張も
実はあながち間違ってるとは言い切れない部分がありまして。
つまりですね、外からやってくる敵に対して、
死のリスクを冒してでも戦うか、それとも例え隷属しても自らの命を守るか。
この二択はどっちが正しく、どっちが間違ってると言い切れないのではないか?

本作の中ではチャーチルの主張が一応「善」となっているわけですよ。

「負けることより、諦めることの方が後々被害は大きい。
 負けたときは立ち直れるが、諦めれば立ち直ることは出来ない。
 国民としてのプライドを捨てるくらいなら、
 死を覚悟して勝つまで戦おう」

この主張自体は間違ってないと思うんです。
ただ、この主張が「善」として人々に受け入れられるのは、
主張している人間に「国のため、国民のため」という目的にぶれがなくて、
なおかつ実際に対抗できるだけの戦力があるときだけで、
例えば第二次大戦中の日本のように、「軍部」と「政治家」が
自分たちを「国家」と混同している場合は支持されないわけですよ。
一昨年公開された「日本のいちばん長い日」の中でも、
一部の将校が玉音放送を中止させるために
原盤のレコードを奪おうとしてるシーンがあったんですけど、
「負けを認めると陸軍の栄光に傷が付くから」ってのが目的で。
これなんかまさに「国」=「自分たち軍部」と勘違いした最たる例で。

それとですね、終盤、自分の決断に揺らいだチャーチルが
実際の国民の声を訊こうと警護をかいくぐって街に出て、
地下鉄に乗り込んで市民の実際の意見を訊きに行くシーンがあるんですね。
それで乗り合わせた乗客たちは皆一様に
「最後まで戦う!」って威勢がいいわけですよ。
それを訊いてチャーチルは自分の意見を貫く決断をするわけなんですが。

でも、本作と対をなすような作品が昨年公開されていまして。
それが同じくオスカー候補となった映画「ダンケルク」。
本作とは対照的に、ダンケルクの浜に追い詰められた若き兵士たちの側を描いた
クリストファー・ノーラン監督の作品でしたが。
これのラストシーン。どうにか無事ダンケルクから生還した兵士が
チャーチルの演説の内容を知った時の顔で終わるんですけど、
この顔が彼の決断に対する現場の兵士の心境をすべて物語ってたわけですよ。
「また俺らを戦場に送り返すのかよ!? 何を偉そうに」みたいな。
つまり戦地から遠い立場にいる人間ほど
勇ましいこと言えるし、また言いたがるわけですよ。
それに結果的に連合軍が勝ったから美談として観られますけど、
これもし負けてたら評価は絶対違うわけで。

だから本作だけ観てると彼に対する評価が偏るので、
バランスを取るためにも「ダンケルク」も観ておいた方がいいと思います。

本作の原題は「DARKEST HOUR」。
これはダンケルクの浜での英国軍兵士救出作戦、
いわゆる「ダイナモ作戦」が成功裏に終わる一方で、
フランスがナチスドイツの前に降伏してしまう、その直前の1940年6月18日。
チャーチルが英国下院で演説したときのスピーチから来てるんですね。
要約すれば

「フランスの戦いが終わり、
 次は我々英国の戦いが始まろうとしている。
 英国が勝利すれば欧州全土が解放されるだろう。
 だが負ければ、ナチスの脅威は遠からずアメリカにも、
 そして全世界にも及ぶことだろ。
 それは新たなる「暗黒時代」の幕開けである。

 だからこそ我々は戦わなければならない。
 もし仮に英国という国が千年続いたとしても、
 このときこそ「彼らの最良の時間」だったと言われるように」

ま、もし仮にナチスに負けて、それでも英国が続いたとしても、
後の世の人々は、彼らに屈せず戦った我々の時代を
「最良の時間」と称えるだろう、ってことなんですね。

で、この「最良の時間(finest hour)」の直前、
「暗黒時代」の淵にたった英国の苦しみをこのタイ
ルは表現してるわけです。
そしてその暗黒を純白にひっくり返せるのか、
それともさらに闇を濃くしてしまうのか、
その決断を下す立場にいる人は常に孤独で厳しい立場に置かれてる。
だからそれだけ大変なんだよね・・・って、
当たり障りのない結論に落ち着いてしまう私は
到底リーダーには不向きなんだよなぁと感じましたw

[2018年4月1日 TOHOシネマズ 日比谷 9番スクリーン]

※本作を観たらこっちも観ておいた方がいいです

1,954円
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で、政治家の決断を描いた作品というとこのへん

1,000円
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1,098円
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4,100円
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