ぼくらのダニー戦争

どうも

ダニーです！

R-30チャレンジ

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それではまたッ！

映画「オーシャンズ８」　平成30年8月10日公開　★★★★☆

（英語　字幕翻訳　佐藤恵子）

仮出所したデビー・オーシャン（サンドラ・ブロック）は、服役中に考えていた犯罪計画を実行しようとする。

それは、ニューヨークで開催される世界最大規模のファッションの祭典メットガラに出席する女優

ダフネ・クルーガー（アン・ハサウェイ）が身に着ける1億5,000万ドルの宝石を盗み出すというものだった。

デビーは旧知の仲のルー・ミラー（ケイト・ブランシェット）を相棒に、

ハッカー、スリ、盗品ディーラーらを集めてチームを結成する。　　　　　　　　　　　（シネマ・トゥデイ）

オーシャンズシリーズの女性版リブートと聞いていたのですが、

ヒロインのデビーは、ダニー・オーシャン（ジョージ・クルーニー）の妹で、ダニーはすでに死んでいる・・・

という設定。

オリジナルのシリーズを見てからずいぶん経つので、ダニーが死んだことも、妹がいるなんてことも

まったく覚えていませんでした。

と思ったら、本作で勝手にそういう設定にしてしまったようです。

ルーベンが登場したり、登場人物がダニーのことを知っていたりするのですが、

特に前作を知らなくても問題ないみたいです。

ただ、一応前作から何年かたった設定なので

リブートというよりは、スピンオフといったほうが正しいかもしれません。

さて、冒頭のシーンは、デビー（サンドラ・ブロック）の仮出所の場面。

「釈放されたら、真面目な仕事について、払うもの払って地味に生きていきます」

「犯罪者とはけっして接近しません」

とか、刑務官の前では、殊勝な顔をして陳述していたデビーでしたが、ことばとはうらはらに

派手な化粧にファッションでさっそうと出所していきます。

45ドルしかもっていないのに、万引きとか食い逃げレベルの

映画のヒロインが絶対にやらないようなケチな窃盗を繰り返して、

セレブなスタイルを維持するのはすごい。

化粧品店で万引きしたものをレジにもっていって返品するといい、

「レシートがないと無理」といわれると、さんざんごねたあげくに

「しょうがない、あきらめるわ。店の紙袋をちょうだい」といって、自分のものにしてしまったり、

ホテルをチェックアウトしたばかりの客の名前を騙って

「飛行機が欠航だったから連続して泊っていい？」といって、ただで一流ホテルに泊まったり、

なんかすぐにもマネできそうな犯罪なんですが、（怪しまれないようにするにはかなりの演技力が必要？）

良い子はマネしないでください（笑）

デビーが独房で5年かけて練っていた犯罪計画のターゲットは

カルティエの地下金庫に眠る1億5000万ドルのネックレス「トゥーサン」。

ダニーたちだったら、普通に金庫破りをするのでしょうが、

厳重な地下金庫から盗むのではなく、

メットガラに出る女優、ダフネ・クルーガーのために貸し出しさせて、

彼女から盗むという計画。

そしてこの計画のために必要な仲間をリクルートします。

本人のデビー①（サンドラ・ブロック）のほかには、

まず、旧友のルー②（ケイト・ブランシェット）

落ちぶれたファッションデザイナーのローズ・ワイル③（ヘレナ・ボナム＝カーター）

中国人のいかさま師でスリの達人コンスタンス④（オークワフィナ）

孤高の黒人ハッカーのナインボール⑤（リアーナ）

盗品ディーラーのタミー⑥（サラ・ポールソン）

インド人のジュエリー職人のアミータ⑦（ミンディ・カリング）

ここまでで7人ですが、最後にあとひとり加わります。

以下ネタバレになります

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ざっくり計画の流れを言うと、ターゲットのハリウッド女優ダフネ（アン・ハサウエイ）が

当日、ローズのデザインのドレスを着るよう仕向け、

そのドレスには3キロものダイヤを贅沢に使ったトゥーサンが必要ということで

ローズがカルティエに下見にいって、カメラ付きの眼鏡で本物をスキャンし転送、

３Dプリンターを使って、ジルコニウムで本物そっくりの偽トゥーサンを作ってしまいます。

タミーがメット・ガラを主宰するヴォーグ社のスタッフに応募して採用され、社内の情報を盗んだり

ナインボールが掃除係に変装して会議室のゴミ箱に受信機を付けたりしますが

警備の厳重な会場で死角となるのはトイレのなかと、ごくわずかなスペースのみ。

そこを利用しようということになります。

驚いたことにダフネを当日エスコートするのはイケメン画商のクロード（リチャード・アーミテイジ）

彼こそがデビーを裏切り、刑務所送りにした元パートナーだったのです！

そこで、疑いがクロードに向かうようにし、長年の恨みを晴らす、というのも計画にいれられます。

タミーが上司にかけあって、ディナーには栄養士が必要と進言し、ルーを推薦し、

厨房に潜入したルーがダフネの料理に毒（吐き気を催す薬？）を混ぜてトイレに駆け込むようにさせて

給仕スタッフに化けたコンスタンスが介抱するふりをしてトゥーサンを盗みます。

そしてカメラの死角で何も知らない男性給仕が下げる皿のなかに放り込まれ

厨房にはこばれたトゥーサンは、皿洗いのスタッフに扮したアミータがトイレの中で解体して

７つのアクセサリーに分解してひとつずつ持ち出すのです。

トイレを出たダフネが、トゥーサンが亡くなっていることに気づくと、

会場は封鎖され、大騒ぎとなります。

ほどなく水のなかに落ちていたとタミーが偽のトゥーサンを見つけたふりをして、騒動はおさまります。

そして、翌日、カルティエに返却された時点で、鑑定士がすり替えに気づき、また大騒ぎとなります。

もちろん盗難保険は掛けられているのでカルティエには実害はないのですが、

ここで登場するのが、保険会社の調査員フレッシャ�
�。

保険会社にしてみたら大損害ですから、だいたい映画の中では

警察官よりもFBIよりも、保険会社の調査員のほうが敏腕、ということが多いですね。

フレッシャーは会場にデビーがいたことにも気づいて疑うものの、証拠が一切なく、

逆に彼女からの取引に応じて、クロードを犯人にする片棒を担いでしまいます。

分解した宝石の一部（多分一番大きいダイヤ）をクロードの部屋から発見させて

クロードはめでたく逮捕となりました。（無実なんですけどね）

証拠を偽装したために、一人当たりの儲けが少なくなってしまいましたが、

実は会場から盗み出したのはトゥーサンだけではなかったのです！

会場に展示されていたほかの宝石を事前にスキャンして偽物を作っていて、

あの封鎖騒動のあいだに、偽物にすり替えていたのですね。

この曲芸みたいな仕事は女性ではなく、かつての兄の同僚、イエンでした。

彼が女性で8人目だったらすっきりするんですが、

8人目は、（一番上の画像ですでにネタバレしていますが、）

ターゲットのはずのダフネでした。（本番の前に本人にはすでにバレていたようです）

これはデビーたちにとっては想定外でしたが、口止めのためにはしかたないし、

クロードを犯人にするのにけっこう手伝ってくれたしね。

男性チームが主役だと、派手な立ち回りやカーチェイスが見どころとなりますが、

本作で彼女たちはほとんど身体を使っていません。

日本の警察でいうと、捜査一課マターではなく、捜査二課・三課マターということでしょうか。

主に手先の技術とか頭脳プレイなので

「アクション映画」をみたという気分にはなれなかったです。

しいて言えば、イエンが赤外線センサーをかいくぐり、限られた時間のなかで宝石を盗むのが

唯一身体を張ったアクション要素でしたが、

あれ、べつに身体能力の高い女性メンバーがやっても良かったような気がしますが。

「ジュエリーをバラすのが速い人」なんかよりも「身体能力高い人」のほうが続編を考えると

便利に使えそうな気がしますけどね。

アン・ハサウェイは今回は「汚れ役」といってもいいような役柄なんですけど、

自身のエピソードもとりこみつつ、ほかの人にはマネのできない唯一無二のキャラを構築していて、

「レ・ミゼラブル」であんなに泣かされたのが嘘のようなぶっ飛びキャラで・・・・

もうホントにおもしろくてたまりません。