筋肉 も～っともっともっと

世間の一部でときどき見かける

「日本人女性は尻軽、外国人男性に

口説かれるとすぐ寝る」を

君はこれまで耳にしたことがあるか？と

わが夫（英国人）に尋ねたところ

「・・・えーと、まずその前に、その場合

『異性とすぐ寝る』は悪いことなんでしょうか？

たとえば日本人男性が欧州に来て

現地の女性に口説かれまくって

毎晩相手をとっかえひっかえしたら

それは『国際的な性的魅力にあふれた男』って

逆に賞賛されるんじゃないでしょうか。

つまりそこには性差別が存在し・・・」

 

「君が現代の倫理観に敏感な男で

あることはよく分かった。で、それはさておき、

そういうの聞いたことはある？まあ君は

実際に日本女（私）と結婚しているから

反応は難しいところだとは思うけど」

 

「うーん・・・正直そんな話を耳にしたことは・・・

時代の差でしょうか、僕の学生時代、つまり

９０年代のことですが、当時よく聞いたのは

『結婚するなら日本人女性』みたいな・・・ほら、

君も聞いたことがあるでしょう、『男の天国とは

日本人女性を妻にし米国並みの給与を貰い

中国人のシェフを雇い英国の家に住む』、

これが一つずれると地獄になるってアレ。

当時の僕の周囲にいた若い男連中の

日本人女性に対する漠然としたイメージは

なんかそんな感じだったと思いますね」

 

「でも『日本人女性は外国人男性に対し

お股が緩い』説は私が子供の頃、つまり

８０年代から存在したと思うんだよな、

週刊誌でそんな記事を読んだ記憶がある

（注：子供はそういう週刊誌を読んではいけません）。

でも同時に『日本女性は国際的に人気』論も

存在していたな、とすると『日本女は尻軽』論は

身内に対するやっかみのようなものか、ほら、

男の子に受けのいい女の子のことを

受けの悪い女の子たちが

『あの子って軽そうだから』と揶揄する、みたいな」

 

「あの頃、つまり９０年代後半ですけど、

なんかそういう調査の結果が英国で

発表されたの、覚えていますか？

『結婚したい国籍ランキング』みたいなやつで

日本女性が堂々の１位で、対して

日本男性は順位がすごく低くてっていう・・・」

 

「あれ、どこが出した調査結果だったっけ、

『英国人成人男女に聞きました、

結婚したい相手の国籍は！』って質問で

当時は人気の酒の席の話題だったけど

・・・時代だよな、移民流入が

問題となっている現在には

なかなか実施できない面白調査だ」

 

ちなみにあの時代『日本人女性と実際に

面識がある』英国人男性の数は

今よりももっと限られていて、つまりこれは

『国ごとの異性に対する漠然とした印象』が

数値となって表れた、みたいな話なんですが。

 

ともかく当時、日本人女性は英国において

愛と幻想の山百合のような存在だったのかと。

 

これはあれですね、当時成人していた人間の

１つ２つ前の世代、つまり現在５０代より

上の世代の日本の女性たちの功績ですね。

 

あとあの頃はまだまだ『蝶々夫人』だの

『黒澤映画』だのの印象が

強かったように思いますね。

 

つまり日本人既婚女性、イコール、

芯は強くも一歩下がって、

常に相手を立てる賢妻、もちろん美人、みたいな。

 

 

（それはつまりハリウッド映画を見て

アメリカ文化・社会を知った日本人がうっかりと

『米国民は美男美女ばかり』と思いこむように）

 

そんなわけで当時英国で留学生をしていた私は

こっちの女友達とちょっとお酒を飲んだりすると

「おかげさまでウチの男連中は

日本人女性にメロメロなようでございますよ。

知ってる？あのランキング、答えの選択肢に

『自国（英国）女性』も入っていたのよ？」

 

「でも噂では日本の女の人って

家のことを全部完璧にやってくれて、

つまり家は常にきれいでご飯は美味しくて

しかも和食って食べれば食べるだけ健康になって

（欧米人に当時ありがちだった誤解）

いつもニコニコして優しくて、

永遠に老けないで太らないで

（一部欧米人が今も抱く幻想）、そんで

夜になるとゲイシャごっこをしてくれるんでしょ？

そんなの私が男でも結婚して欲しいわ」

 

・・・多少誤解は含まれてはいるものの

ここは酒の席、私もそこは強いて

否定するようなことはしませんで。

 

ただ問題はこの話が

「日本人女性が英国人男性に人気な一方、

日本人男性は何故いまひとつ

英国人女性にウケないのか」になった時で

「えーと、あの、これは別に我々英国娘が

日本人男性を嫌っているとかではなく、

ほら、だって普通に生活していて私たちが

日本の男の人と関わることって滅多にないでしょ？」

 

「でもそれは日本人女性にも言える事でしょ。

『日本人と結婚したい』と言った英国男の何人が

実際に日本女と言葉を交わした経験があるものだか」

 

「いやそれはさ、こんなこと言って

ゴメンかもだけど、やっぱり日本人女性っていうと

ゲイシャ的なイメージっていうか・・・

神秘の東洋美の究極、みたいな、ね？

そこにさらにこう、おとなしく口数少なく

『耐える女』みたいな印象があって、

あ、だからほら、日本の男性はその逆で

『女に耐えさせる男』ってイメージがあるのよ」

 

まあここらへんまでは

笑って聞き流せる範囲かとは思うのですが

お酒がある程度脳に深く回ってきますと

そのうちどこかの泥酔英国女性が

「あー、さっきの話だけど、酔った勢いで

私の本音を暴露していいッスか。何故

英国女である私が日本男と結婚したいと思わないか」

 

「後学のためお願いするッス」

 

「うっす！では女同士てぶっちゃけますけど

それは日本男の体にいまひとつ私は

魅力を感じられないからッス！

今時こんなことを言って申し訳ありません！

でも日本の男の子は私には小さすぎるッス！」

 

「・・・まあねえ、それはねえ・・・」

 

「Norizoってかなり背が高いけど

そういうの�
��てあんまり気にしないの？

なまじの日本の男の子より

Norizoってでかいでしょ？」

 

「うっす、でかいっす！自分がちょうど

日本人男性の平均身長だそうっす！

つまり日本男性の半分は

私より小柄って話になるっす！

ただ私はそんな事気にしません！

気にしていたら恋の一つもできません！

でも残念ながら相手様は気にするみたいっす！」

 

「はあ？何それ、チビの癖に度量も小さいって

そんな男、こっちからお断りしてやんなさいよ！」

 

「あんたにだけはそれを言う資格がない」

 

「ごみんなさい。でもさあ、日本の子って

男女問わず誰も彼も本当に小さくて細いじゃない？

Norizoはそこらへんの基準から外れているけど。

私は胸板が厚くて腕も太い男が良くて・・・

さらに毛もじゃであれば言うことなしなんだけど、

日本の男の子ってあれ、胸毛、生えるの？」

 

「生える子は生えるんじゃないかな。

でも胸毛美は日本ではいまひとつ主流ではなく、

だから胸だの腕だのの毛は剃る子もいると思う」

 

「日本の男の子の美的センスも謎だけど

それを是とする日本の女の子も私には謎ね。

あとさ、日本人男の典型的イメージとして

『冗談が通じない』『話下手』ってのがあるのよね。

ずっと黙っていてニコリともしない、みたいな。

話していて面白くない人とは私は嫌だな、と」

 

「日本では『無口な男の魅力』というのが

一時期盛んに喧伝されておりましてね」

 

「それでさ、あとさ・・・これは本当、

私が実際に経験した話ではまったくないんだけど・・・

日本人男は夜が下手、ってイメージがあって」

 

「どこから飛び出た印象だ、そりゃ！」

 

「いや・・・なんか、無口でさ、甘い言葉もなしでさ、

むっつりしているかニヤニヤしているかで

それでベッドに誘われてもこう・・・

楽観的な展望を全く得られない、みたいな」

 

「それはね、でもね、あまり饒舌に過ぎるのもね」

 

私はこの時この友人（スコットランド人娘）と

テーブルの片隅で額をくっつけあって

話をしていたのですが、そこまで黙って

我々の話を聞いていた他の仲間がここで

「もうじゅうぶんよ、私たちは友人として

Norizoに語りにくい真実を告げるべきだと思う。

あのね、Norizo、さっきから彼女は

色々言っているけどね、私は英国人じゃないけどね、

ギリシャ人だけどね、うちの国でも残念ながら

日本人男性は『セクシー』の定義から外れています。

何故か。それは私の国では彼らの性器が

非常に小さいと信じられているからです」

 

・・・はあっ？

 

「何だ君、そんなものどこで見たんだ！

いや、ギリシャの人はどこでそんな考えを！」

 

「ごめんね、こんなことを言って。

でもこれは有名な話よ。ねえ？」

 

するとその時同席していた

英国・米国・カナダの女性が一斉にこっくりと頷き

・・・テーブルの反対側にいた台湾人女性は

「Norizo、ごめん、私は親日派、

台日友好は大事です、でも私って

こういう下ネタには不干渉って決めているから」

 

ありがとう賢明な判断です、しかしそれって・・・

 

日本の、うちの、つまり言うなれば

わが身内の殿方連中が

他所の女たちに『持ち物が小さい』と

陰で笑われているなんて・・・

 

正直言って私は日本ではモテない女

（推察される理由：大きくてうるさくて強そうだから）、

日本男にそういう意味で義理などはない、

しかしここでこの侮辱に反論せんでは

日本女としての面目が立ちません！

 

「よおし！皆よく聞け、今から

Norizoさんが日本男を弁護します！」

 

「よっ！待ってました！」

 

「さっきから素直に聞いていれば

日本男とは結婚したくないだの

日本男には身体的魅力がないだの

挙句の果ては夜の行為に希望が持てなさそうだの

言いたいことを言ってくれるではありませんか！

しかしよく聞け、君たちもご存知の通り

我々日本女は現在英国において

トップ・オブ・ザ・トップの異性人気を誇る存在！

そんな日本女の言うことです！

いいか、英国の、いや、世界の男たちから

『ぜひ結婚してもらいたい』と切望されている

栄光の日本女が結婚相手に選ぶ男の国籍は

どこの国の男が一番多いとお考えか！」

 

「・・・なるほど、そう来たか・・・」

 

「そうです、答えは日本男です！

世界最高級の女が選ぶ男は当然

世界最高水準クラス。では何故

そんな素敵な男の魅力が

国際的な評価として定着していないのか。

それは我々日本女が全力で魅力ある男の

国外流出を防いでいるからに他なりません！

日本の『いい男』はその魅力を

安売りしないものなのです！

君たちに、君たちの社会に悪い印象を

与えたらしい日本の男、

社交性が低く性的魅力に乏しい男、

まあそんな男もいるところにはいるのだろう、

が、あえて言おう、そんな男は

わが国の基準においてはカスであると！

カスでない男はすでに結婚済みか

束縛上手な素敵な日本娘に保有されておる！

国外の異性に隙など見せない！

ごっめ～ん、ざ～んねん、君たちはたぶん一生

『日本のいい男』の真実の魅力には

接することはないでしょう、だってあれは

わが国の女が総力を挙げて

秘匿している案件だから！」

 

「でもあれはどうなの？口下手で

いっつも黙っているかニヤニヤしているか、

みたいなあのデクノボウ的印象は」

 

「古来日本において無口は美徳でございます！

そして東アジアは微笑みの地域、

あれはニヤニヤではない！ニコニコだ！」

 

「いわゆる亭主関白、内弁慶、

女に対して威張りんぼ、みたいなアレは？」

 

「そういう男も中にはいよう、

私はそういう男は御免だけれども

でも一部女性はそういうのに弱い、

これは日本だけの話じゃない、

世界
中どこにでも暴力的な支配に

愛と喜びを見出してしまう人間は存在する、

さらに日本男は普段の物腰が柔らかいぶん

ちょっと不機嫌になった時のその差が

特に強く印象付けられてしまうのではなかろうか、

と私は今あえて主張したい！」

 

「日本男の体格的

貧弱さについてはどうお考えで」

 

「古来日本におきましては何事も

露骨な様は見苦しい、とされております。

日本における男性美は中性的なそれ、

『女と見まごうほどに美しい』が

殿方に対する最高級の褒め言葉です。

胸毛、腕毛、すね毛など不要、

筋肉などただの飾りです！

小柄で華奢で何が悪い、

大男総身に知恵がまわりかね、という

言葉を知らんのですか！

時代は省エネ、コンパクト化が最先端！」

 

「局部の小ささについては・・・」

 

「それだ！君たちだって初等教育の段階で

人間を見た目で判断してはいけない、という

現代倫理の基礎の基礎を習ったでしょう！

あそこが小さい大きいにこだわるあまり

『大切なのは内面』という真実を忘れ

やれ背が低いの会話下手だの髭が薄いの

そういうことを言っているから君らは

自国の男に『結婚したくない』まで言われるんだ！」

 

「でもさ、日本の男の人ってやっぱり

圧倒的にセクシーなイメージがないわよ」

 

「そこが日本男の賢明さの現れです！

人間『無駄モテ』したって仕方がない、

君らのような不人気女性に

追っかけまわされることを懸念して

あえて己のセクシーさを

封じておるのでございましょう！

だいたい我々日本女は

相手の持ち物の大きさだの背丈だの

毛深さだのそんなものは気にしない！

いや、ちょっとは気にするけど！

でも大事なのものは、真実評価すべきものは

そういうものとは別なところにある、

煙幕の向こうに隠されている、

それがわかっているからこそ

日本女は世界で人気なんだ！

うちの男を馬鹿にする暇があったら

まずは己を恥じて自省せよ！」

 

私が日本で異性にモテなかった理由は

こういう時に口角泡を飛ばしてしまうから、

というのは重々承知しているんですが、

また同国人として私がここまで頑張ったって

むっつりニヤニヤして体格的に貧弱で

性的魅力に乏しく亭主関白気質で

外国人と恋に落ちた日本人女性を「尻軽」と

決めつけて喜ぶような一部の日本男連中は

別に感謝の一つもしない、ということも

よくわかっているんですが、が、しかし、

友よ、たとえ明日のない星と知っても

やはり守って戦うのが昭和の時代の義理人情。

 

 

 

 

そんなの過保護、余計なお世話と言われても

私は『身内』の名誉は守りたい。

 

逆効果・・・であったなら申し訳ない話でございます。

 

 

今回の記事で触れた

『英国人成人男女が選んだ

結婚したい相手の国籍』アンケート、

ネットで検索をかけたんですが

どうしても元ネタが見つからなくて

 

「あ、これでしょ！」という記事を見かけた方、

URLを教えていただけますと嬉しいです

 

９０年代後半の調査だったと思うんですよね

 

ところで今日この記事を読み直していて

ふと気が付いたんですけど

９０年代当時の世界的日本女性人気を

築き上げたのが現時点で５０代以上の

日本女性の皆様の功績であるとするならば

同時期の日本男性の不人気の原因は

やはりその年代の

日本男性にあったりするのかしら・・・？

 

その年齢層に該当するそこの日本人男、

あなたまさか７０年代８０年代に国外で

日本男性の名誉を傷つけるような振る舞いに

及んでいやしないでしょうね・・・？

 

なお英国男である夫がこの調査の

結果として強く覚えているのは

「英国女性の選んだ結婚したい男の国」で

「英国」は「フランス」より下位に

位置していた、という点だそうで

 

「・・・そうだったっけ？」

 

「そうです。たしか僕たちは

『イタリア』にも負けていました」

 

自分の国の異性が『結婚したい相手の国』に

はるか彼方の遠国を選ぶのと近隣国を選ぶのと

これはどっちのほうがイライラきますかね

 

明日はまた犬ネタに復帰します

 

結婚するなら同国人がいいです、なあなたも

国際結婚も悪くないですよね、なあなたも

そもそも結婚をしたくないあなたも

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腕とか肩が筋肉痛で人1人乗っかってんじゃないかってぐらい動かないし重たいし、膝もあちこちにぶつけちゃってアザだらけだしでまさに満身創痍って感じで非常に何もしたくない 動きたくねぇ〜〜な〜

久しぶりに漫画描いたらすごい楽しかったでござる
でも絵を描くのは文字書くのと違う筋肉使ってるのか手が痛くなるでござる、、テーピング買うでござる